滝沢歌舞伎2016と、三宅健という黒船?

観てきました。滝沢歌舞伎2016!

ジャニーズ舞台自体が好きなため、タッキーのパフォーマンスを見ようと行っていた滝沢歌舞伎に、まさかのV6・三宅健投入。震えました、本当に。カミセンはほとんどジャニーズ舞台に関わらないままここまで来ていたので、まさかの爆弾でした。

三宅健という存在について

実際に観てみたところ、想像していた以上に三宅さんが「異物」のまま滝沢歌舞伎に入り込んでいることに、びっくりいたしました。あの滝沢歌舞伎の中で、三宅さんは、何をやってもスタイリッシュな三宅健でした。いやだって、去年の北山さん薮くんは、でかい書道とか、ローラースケートコントとか「これぞジャニーズ」といったパフォーマンスを披露してたじゃないですか。あとタッキーがでかい太鼓の上でタップするし、最前列のお客さんがプレゼントを順番に渡していくこともある滝沢歌舞伎ですよ。健ちゃんもでかい手で手話とかするのでは……?もしくは流鏑馬とかするのでは……?と思っていたのですが、完全におしゃれな楽曲、ダンスで魅せる方向性に来ていたので「こんなのありなんだ!」と驚きでした。

よく考えてみれば、いわゆるジャニーズ舞台、つまりジャニーさんプロデュース舞台に、先輩がゲストで入るということは、今までなかったんじゃないかな。SHOCKや滝沢革命に出演していた少年隊は、むしろ立ち位置的にはジャニーさんプロデュース舞台の伝道者でしたし、ジャニワの内PもがっつりSHOCKを経験してからのゲスト出演。また大倉くんとか薮北とか、座長より後輩がゲストの場合は舞台の方にがっつりパフォーマンスを寄せてくるものですし、ある種「異物」のままで入ってきた、でも紛れもなくジャニーズの先輩としてタッキーと時を過ごしてきたバックグラウンドを持つ、三宅健という存在の貴重さに思いを馳せてしまいました。黒船来航くらいの印象でしたが、そんな三宅さんをどう迎え入れるかは、きっとタッキーにとっても挑戦だったんだろうな。とりあえず、全体を通してジャニーズ伝統感が薄くなっていたことは確かだと思います。個人的には、滝沢歌舞伎という世界の広がりや、懐の深さを感じて非常に面白かったです。しかし改めて滝沢歌舞伎ってなんなんだろ!? 

V6ファンにとっても、後輩と触れ合う三宅さんという光景が飛び込んできて、Jr.がかわいくなってきた人も多いのではないでしょうか!V6は2001年のコンサート以来ずっとバックにJr.をつけないでやってきましたし*1。私は最近Jr.の世界をよく見るようになっていたけど、もともと好きだったV6の世界とつながるなんて思ってなかったから、素直に嬉しかったです。個人的は、最後の曲『LOVE』において、怪我を押してフライングする健ちゃんを、長身Jr.たちが4〜5人で騎士のように受け止めてる姿が感動的すぎて、気がついたら涙が出ていましたよ……。

タッキーとジャニーさんの違い

もう一つ面白かったこと。滝沢歌舞伎を観ると、タッキーが非常に明るい人なのだなということがよくわかるような気がします。ジャニーさんの持っている陰の部分というか、「こ、こんなの見ちゃっていいの……!?」っていう「見世物小屋」のような禍々しさが全然ないんですよね。

結構端的に出てるのは「お化け」なのかなと思ったのですが、これスクリーンの見せ方とか、もう「現代ホラー」だったように思いました。林くんの熱演もあってとても怖いんですけど、なんかアッパーな怖さというか。『呪怨』『リング』*2のキャラクター的な怖さと、江戸川乱歩的な怖さと、種類がちょっと違うと思うんです。

そういえばタッキーの変面も、バッ!シャキーン!!ジャーン!!って感じだけど、ジャニーさん演出の時は動きもおどろおどろしく仮面を付け替えていきますよね。ジャニーさんとタッキーって根が全然違うのかもしれないなと、改めて思った滝沢歌舞伎でした。って、ここまで熱弁しておいて、ジャニーさんの手がだいぶ入ってたらすみませんですが……。

 

さてここからは細かい感想をだらだらと書いていきます。

*1:トニセンコンサートのバックにはJr.が付いていましたが

*2:リングとか、本当に怖いのは別のところだと思うんですが、結果的には貞子というキャラクターが立ってきている

続きを読む

はまるとはまらないの間にあるもの

ここ最近、いろいろなものを見て気づいたことがありました。それは私がどうにも「歌って踊る男性たちのパフォーマンス」が好きということです。そんなことはまあ元からよくよくわかってはいたのですが、実は少し思い違いをしていた部分もありました。それは自分が「男性の集団の物語」が好きだと思っていたことです。

小さい頃から本が好きだったし、舞台や映画、ドラマを見るのが好きでした。大学でも現代文学を専攻したし、自分は物語が好きだというのは、やはり根本にあるのだろうと思います。だから、アイドルも「物語」として見ているところが結構大きい。一方で、こんなに「チーム男子の物語」が好きなんだから、もしかしたら今後、スポーツなどにはまることもあるかもしれないな……と考えてもいました。実際に周囲には野球にはまっている友人、サッカーにはまっている友人、バレーボールにはまっている友人等たくさんいて、互いに沼を紹介しあって騒いだりしていました。

しかしよくよく考えると、私は試合の内容を、全く覚えられていなかったのです。気付いたきっかけはスポーツ漫画の話をしているときでした。「物語」が好きで「男子の集団の青春」が好きなので、名作バスケットボール漫画ももちろん嗜んでいましたし、最近では人気のバレーボール漫画も読んだりしたのですが、試合以外のストーリーは覚えているのに、試合の展開が全然思い出せない……。「バスケがしたいです」って崩れ落ちたところはよく覚えているのに、誰が点を入れたとか、どこが勝ったとか、さっぱり思い出せない。漫画だけでなく、昔リアルで見に行った試合の内容も思い出せない。というかよく考えたら、なんでこの人たちボールをつきながら走ってるんだ?網にボール入れてるんだ?みたいな。ご、ごめんなさい!!

そして思ったのは、これはミュージカルにあまり親しんでいない方がよく言う「ストーリーは良かったけど歌は思い出せない」「なんでミュージカルで突然歌い出すのかわからない」と同じことなのではないか?ということでした。

さらにそんな感じのことを踏まえて、いろいろな物語を思い浮かべてみると、例えば「アクション」「ミステリ」「特撮」「戦記物」など、乱暴に言って「物語パート」と「パフォーマンスパート」に分かれるようなものは沢山あるのでした。で、そのジャンルにハマるには、やはり「パフォーマンスパート」への思い入れが肝になってくる。

と考えていくと、アイドルはとてもミュージカルに近いです。私は雑誌のインタビューやTVや現場から垣間見える様々なエピソードから彼らの物語パートを楽しみ、歌やダンスをパフォーマンスパートとして楽しんでいます*1。彼らの歌に彼らの物語を見出す事も多いです。だから私は結局「ミュージカル物語」が好きだったんだなあと思ったのでした*2。逆に、歌って踊るパートがある男性の物語だったら、2次元も2.5次元も3次元も行き来できるんだというのも気付きでした。

 

これは本当に個人的な好みによるし、スポーツものもミュージカルものも両方好き!というように、いろんな種類のパフォーマンスが好きな人がいても全然おかしくありません。また勘違いされたくないのは、あくまで「ズブズブに沼にはまるか」というレベルの話をしているのであって、例えば普通に何かのスポーツの試合を観に行ったり、友達から選手のエピソードを聞いたりするのはとても楽しいということです。

ただ、「Airはコンサートで3回歌ってるけど、やっぱり私は2010年が一番好きだな」とか「〇〇の今年の演出は少しここが違っていて印象がこうなったね」とか話すように、「〇年のあの試合での〇〇の一投が云々」みたいな風にはハマれないのではないか?という気がしています。何かが悪いということではなく、さっきも言ったようにパフォーマンスパートへの思い入れが肝になっていて。自分は物語だけではまれるんじゃないかと思ってたけど、そうではなかったんだな〜という気づきがあったということです。当たり前だったらすみません。

繰り返しになりますが、好きな「パフォーマンス」が複数ある人もいるだろうし、物語パートだけではまれる人、パフォーマンスパートだけではまれる人、あるいはもっと別のところではまれる人、そもそも物語として見てないわ!等いろいろな人がいるだろうと思います。もしかしたら、私もこんなことを言っておいてころっとスポーツにはまることがあるかもしれません。ちなみに今回スポーツを例に出したのは、私の周りにスポーツが好きなオタクは沢山いるし、じぶんもチーム男子が好きなのになぜはまらないんだろう?と考えたことがきっかけでしたので、スポーツを別のものに言い換えてもいいと思います*3

もしこの世にジャニーズがなかったら、歌って踊る男性がいなかったら、自分はこんな欲望に気づかないまま生きていたんでしょうか??もしくは、別のものにはまっていたのでしょうか?そこはまったくわからないな。

 

余談ですが、この「スポーツのパフォーマンスパート」を「歌とダンス」にしたのが、「テニミュ」などの作品であれば……これはちょっと怖いですよね!もしスポーツにはまるとしたら、スポーツものの舞台→その題材のスポーツ、と流れていくのではないかと予想しております……。

*1:ミュージカルも、実際「楽屋裏もの」が沢山あって、ショービジネスの世界を描いた作品が沢山ありますしね

*2:パフォーマンスパートのない普通の物語だったら、作品単体ではまったりすることもありうる

*3:しかし、スポーツを好きなのは男性が多くて、歌って踊るのを見るのが好きな人は女性が多いのはなんでだろう不思議

キンプリ(ジャニーズのユニットではない)を見てきたよ

キンプリといえば、ジャニーズJr.のユニットMr.King vs Mr.Princeだった我々の前に突如現れた別のキンプリ。そう、アニメ「KING OF PRISM by PrettyRhythm」。あまりにも話題になっていたので私も見てきました。なんかすごかったです……すごかったです(2回言った)。
見たときはわーっとなったけども、そのあとは意外とじわじわきいている感じで、ふと思い出したように「キンプリ」と検索をしたり、iTunes storeで曲を1曲ずつ買ってみたり、もう1回だけ行ってみようかな……と悶々としたりしています。
そんな気持ちをはきだすべく、行ってきた感想を書いておきたいなと思いました。勢いもエモさもまったくなく、まとまってもいない、本当に雑感という感じです。

キンプリとは?という説明についてはこちらの記事を。

kai-you.net

こちらも参考になりました。

jetstarmine.hatenablog.com

「プリズムの煌めき」という言葉

見に行った人が口々に「プリズムの煌めきにやられた」と言っており、またテレビシリーズでも「プリズムの煌めきを広める」という言葉が出てくるそうです。この言葉が、なんかいいなと思いまして。

アイドル好きとしては、やっぱり他の人から「歌うまくないじゃん」「ダンスもダンサーの方がうまい」「衣装や曲がダサい」等々言われ続けてきたわけで、友人たちとはよく「いやいや技術とは違うアイドル力的なものがあるよね!」「歌が下手でも、元気が出るのはアイドルだけだよ!」「このダサさがいいんだ!!」と慰めあっていました。だから、当時は笑われていた「アイドル力」的なもの(トンチキ要素も含まれる)が一周回って認められているどころか、積極的に評価されているなんて、良い時代だなあと思ったのでした。

もちろん「プリズムの煌めき」はアニメやゲームの設定ありきであって、ジャニーズにそのままあてはめられるものではないのでしょう。ジャニーズにはプリズム空間なんてなくて、衣装のマジックテープ技術に情熱をかけつつジャニーズJr.が早着替えを手伝っているだけです。でも歌やダンスの技術とはまた違う次元*1で「キラキラしてて幸せな気持ちになれるし世界が輝いて見える!!」パフォーマンスが存在していることを、今はみんなわかってるってことなのかな、と思ったんです。あのキラキラしたエフェクトやトリップする感じは、実際にアイドルを見ているときの感覚ととても近いですし*2

ジャニーズもこういうの何かほしいですよね、なんだろう「13月の輝き」とか…!?舞台「ジャニーズワールド」では、「見る人の心を幸せにする、真実のショー」というものが出てくるので、近い概念なのかもなーとは思うんですが。
詳しい人にきいてみたら、「心のきらめきを失ってしまうと、プリズムジャンプも飛べなくなる」といった設定もあるらしい。ジャニワの場合は、「悲劇も見つめることのできるものが、真に客を幸せにできるショーをつくることができる」といった展開だったので、その違いもちょっと面白いです。*3

プリズムジャンプのジャニーズオマージュ?

プリズムスタァたちは「プリズムジャンプ」という技を持っているそうなんですが(ここらへんの認識があいまいですみません)、その名前が80年代ジャニーズのオマージュみたいなところ、ちょっと気になります。プリズムスタァというか、もしかしたらヒロ様関連だけなのでしょうか?映画で「情熱熱風スターライトキス!」という技が出てきたところで、「そこは"せれなーで"じゃないの!?」とつっこみたくなりました。ほかにも最後の「スターライトエクスプレス」とか、それ川崎麻世が出演して光GENJIがデビュー曲「STARLIGHT」でプロモーション担当したミュージカル……!!となったし、検索してたら*4「絶対アイドル愛NG」は田原俊彦の「エル・オー・ヴイ・愛・N・G」?「君にZOKKON 放課後フォーリンラブ」はシブガキ隊の「ZOKKON 命」!・ と、次々とパロディぽいのが出てきた!
私は割とにわかなんですが、ここ数年で少年隊や光GENJIのビデオを買ったり、フォーリーブスのCDを買ったりしてて、見てみると確かに昔のアイドルのドラッグ性はすごいんですよね。かつてはファンじゃない普通の人も熱狂して、そのあと一度「かっこ悪い」って今度はみんなが否定したようなものが、さらに今一周回って(一部でかもしれないけど)熱狂されているのかと思うとすごい*5光GENJIパラダイス銀河」「太陽がいっぱい」のアニメPVとか、最高ですよ。

あっ忘れちゃいけない、突然未成年の主張的なものがはじまったのも、V6ファンとしてはうれしかったです。

オバレ担がんばれ

これは完全に余計なお世話だけど、作中世界のオバレ(Over the Rainbow)担が荒れそうなところが気になります。ゴーストライター騒動、ハリウッド行き、メンバー脱退、新メンバー投入、本人たちは男子同士爽やかに仲直りしていても、ファンはやばいだろ……! ヒロ様は夢要素が強いけど、実は「プロフェッショナルな世界観をつくるヒロ様が好き」というファンが多そうだ。コウジはハリウッド行きの空港でフライデーされて学級会が開かれそうだし、カヅキ先輩のファンは意外とりあこでお花畑かもしれない、などと考えてしまいます。ところで男子プリズムショーは女性ファンに向けた要素が強いけど、女子プリズムショーにはあんまり男性ファン向けの要素はないんですかね?

アニメ自体が流行ってる?

映画を観て設定を調べて詳しい人に聞いて、と完全にプリズムのきらめきにやられている感じの私ですが、これが3年前だったら、おそらく観に行っていなかったと思います。私が今だから観に行ったというのは、3つほど流れがあると思っていて、1つ目は、Twitter上でのクラスタの混在がどんどん進んでいること。これまで各々の世界で暮らしていた人たちがTwitterというひとつのツールを使うことで、いろんなグループの情報が混ざってきていたのですが、最近はさらにジャニーズ以外の情報もどんどん入ってくるようになっているように思います。フォローしている人が他のものにはまったとか、単純に情報がRTされてくるとかいろいろあると思うのですが。たぶん逆もまたしかりで、アニメからジャニーズに来たという方もいるだろうし、2.5次元とか宝塚とかバレーボールとかの情報も入ってくるし、大きな「オタク」というくくりでの潮流が、周りにできあがってきている気がします。*6
2つ目は、「アイドルアニメ」がたくさんあること。私の場合は、友人が「うたの☆プリンスさまっ♪」にはまったことで、「アイドル」*7という共通言語ができ、急速に交流が進むようになりました。CDを貸し合い、ライブDVDを見せ合い、カラオケで歌い合い……2次元アイドルが身近なものとなっていたので、キンプリの映画もすんなり「観に行こう」と思えたのかもしれません。
3つ目としては、私の周りでアニメ自体が盛り上がってるぽい流れがあること。業界の流れなどはわからないし、職場などではだいぶ違うので、あくまでも私の周囲の話なんですが。AKBやももクロが話題になりはじめた時のように、おそ松さんやキンプリが話題になっている気がする。第2専攻としてサブカルなど*8を嗜んでいたおたくが、二次元に行っている気がする。
個人的には年齢のせいか時代のせいか、圧倒的にハイになれるものや、露悪的であってもリアルすぎないものを求めてしまう気持ちがあります。だから3次元の持つ重さを脱ぎ捨てたアニメの表現が、最先端に見えているのかもしれません。「昔からアニメはすごいよ!」と怒られたら謝る。

ジャニーズもいいぞ

もはやこれがキンプリの話なのかよくわからなくなってきましたが、逆にジャニーズもよいものなので、2次元アイドルやプリズムスタァが好きな人もぜひおいでよ!といった気持ちもあります。テレビで見ているジャニーズは一般向けの部分であり、氷山の一角なのです。コンサートやステージで見るキラキラなトンチキ(ほめている)は、プリズムのきらめきととても近いところにあると思います。ジャニーズが円になり昇天していくサークルフライングや、タッキーが無限に増える姿、腹筋で太鼓、龍、薔薇のゴンドラ、自転車の前輪と後輪がジャニーズJr.(たぶん公道では禁止)など、ちょっと挙げただけでもすごく近いところにいるような気がします。2次元も3次元も自由に行き来して、プリズムのきらめきを感じながらJETでDOするLIFEなうできたらいいな、というところで結びとさせていただきます。

*1:もちろんうまいに越したことはない

*2:やばいこと言ってる気もする

*3:息をするように自然にジャニワと比べてしまう

*4:おたくなのですぐに検索をする

*5:こうやって考えると、おそ松さんも似たようなところがあるのだろうか

*6:しかしTwitterがなくなったらまた散り散りになりそう。そして若い子たちの間ではどうなっているのかわからない

*7:2次元3次元という違いがあるものの

*8:アイドルもアニメもサブカルだと思いますが、もっと狭義的なサブカル

V6の20周年コンサートを今更振り返る

本当に今さらかなと思いつつ、コンサートDVDも発売されましたので、「V6 LIVE TOUR 2015 -SINCE 1995~FOREVER-」を個人的な感想で振り返っていきます。

演出がない、と言われるくらいにシンプル

今回のコンサートを見た友人たちが口々に言っていたのが「ほとんど演出がない」といったことでした。たぶんそれは演出がないわけではなく、「シンプルに見せる演出」ということなのですが、そもそもジャニーズの演出は「過剰」が基本だから、それと比べて「演出がない」と思ってしまう(ネガティブな意味ではなく)のはよくわかる気がします。

実際にコンサートのMCでも、井ノ原さんが「三宅が、けずってもけずってもまだ足りない、まだ削げるって」といった話をしていたと思うんですけど、ちょっとこれがうろおぼえすぎてどこの会場でどんな文脈で言っていたのか思い出せず……*1。今回のコンサートについていろいろ雑誌やパンフレット等で話はされているのですが、実はコンサートの内容自体には全然触れられていないんですよね。「20周年だからみんなが楽しめるコンサートにしたい」「気合が入ってる」的な話が多いなという気がします。

全体の構成としては、前半がファン投票による人気曲を中心とした展開*2、後半がシングル曲を編み直した「39 Symphony」中心の展開となっています。後半の39を手がけられたのはお馴染みの西寺郷太さん&corin.さん。この制作秘話は、西寺さんのブログで読むことができます*3

「V6、20周年のコンサートがもうすぐ始まる。今回はベスト盤発売でこれまでの歴代シングル曲を全曲なんらかの形でセットリストに織り込みたい。本編セットリストをメンバーと考えて、残りの39曲を後半の目玉として怒涛のメドレーにできないかと思っている。39曲で、制限時間は約40分。普通に考えると一曲1分計算だが、バラードなどにスポットを当てたり盛り上げることも考えるとかなり困難な挑戦かもしれない。

ameblo.jp

amba.to

生身っぽすぎないスタイリッシュさ

とてもシンプルな演出だったのですが、一方で「生身っぽさ」が強かったかというと、とても身体性を感じた一方、それがすべてでない気がするというか。たとえばバンドのライブなどと比べたら、全然違う印象を受けました。象徴的なのは照明ではないかと思います。バンドのライブなどのシンプルな演出は、本人たちの身体性を目立たせるためのものだと思うのですが、V6の場合は、ステージ全体の絵面が理性的な制御の上で、バランスをとられているように見えました。

写真を貼りたいのは山々ですが、それはちょっと難しいかなと思うので*4、照明について触れてくださった方の素晴らしいツイートを……。

2つ目の照明は「ドットミラーイメージ」というらしい。会場全体の黒い空間の中で、光の筋が6人を閉じ込めるようになっていました。これは6人を照らすものではなく、会場デザインの中で必要な照明だったと思います。

また特に曲後半、狂ったように入りみだれるレーザーが圧巻だった「SP」ですが、引きの絵で見た時に実は会場の上半分にほとんど光が当たっていない瞬間が存在しています。すべての空間を隙間なく演出するのがジャニーズイズム的、という中において、上半分を削ぐことで、めちゃくちゃスタイリッシュになっていたんですよね。

f:id:sasagimame:20160224161955j:plain

こ、これ伝わりますかね……。感じてください…。

レーザーも普通は上から下にとか、下から上にとか、会場全体を通るようにしているんだけど、非常に低い位置を貫通していたのに、ぞくっといたしました。具体的に言うと、メンバーの胸元あたりを水平に飛び交っていて。このレーザーの幅が広がっていくので、まるで雲の中にでもいるようだというか、電磁波の中に身を置いているようなV6の姿がとにかくかっこいい。もしかしたら他のコンサートでもやってるのかもしれませんが、私はこういう使い方を見たのは初めてだったはず。最初見た時、メンバーの背中にレーザーが当たってキラキラしていた理由がわからず、何か衣装に照明装置でも入ってるのかな? と思ってしまいました。

空間全体をプロデュースする、という点において、V6が洗練されていることがよくわかります。もちろん、舞台監督や照明チームなど外部スタッフの方の手による部分は大きいでしょうが、最終的に選択したのは結局V6だろうと思うわけです。もっとジャニーズっぽく過剰にしたければ、そう言うだけの権限はあるだろうし。実際にDVDに映っている舞台裏でも、スタッフに細かく意見を出している姿を見ることができます。

要素を削いでシンプルにしつつ、全体像から計算して演出する、という点では、前述の「39 Symphony」も同じ発想のような印象を受けました。「シングル曲をメドレーにする」って、究極にシンプルだと思うのですが、それを分解して編み直してひとつの大きな全体像をつくっているわけですね。1点に集中するわけではなく、全体像を描いているところ、そこから複雑に計算を行い、細分まで制御が行き届いているあたりに、スタイリッシュさを感じました。

全体がデザインされている感じ

ちなみに初見で気になっていたのは「エモいのかエモくないのか」という点だったんですが、これはなんか回を追うごとにエモさが極まっていった……。

初見では実は「あんまりエモくない気がする」と思っていました。それは振り返ると、シンプルすぎる構成によったのかもしれません。「曲を聴いた時に思い出がよみがえって……」といった話をしている人が多かったように思うのですが、あんまり私はアイドルの曲に自分の思いをのせたことがなく、どちらかというと見出しているのは彼らのストーリーだったりします。だから、最初に行った大阪公演を見終わったあとにパンフを読んで、いろいろな雑誌を読んでどんどんV6自体のストーリーに高ぶっていったことが、その後の公演を見る気持ちに反映されていたのかもしれません*5

つまりは構成としてもある程度、自分の思いを反映させる余白があったわけですが、これが「自分の思い出」派でも、「自分とV6の思い出」派でも、「V6の物語」派でも、「初めてV6を見る」派でも、最終的には20年という月日が詰まった楽曲「Wait for you」「〜此処から〜」に思いが集約されていくということは変わらず(たぶん)。だから、今回V6が提供してくれたコンサートは、全体がデザインされた上で、余白を多く残したものだったのかなあと思いました。

それだけ計算されたシンプルな空間だったので、最後の最後、11月1日に、メンバーの想定していなかったであろうリボンシャワーが降り注いだときの、その場でハプニングのように生まれた流れを見守る感じは改めてすごかったなと思います。幸せな20周年をありがとうございました。

 

・当日の様子とか、これまでのコンサートへの雑感とか

sasagimame.hatenablog.com 

sasagimame.hatenablog.com

sasagimame.hatenablog.com

 

 

*1:まちがってたらすみません消します。席の話だったのかもしれない

*2:とはいえ、後半に出てくるoverは「1位、2位を争っていた」(byコンサートDVD初回B盤)そうなので、後半にも入っているみたいですが

*3:ちなみに39 Symphonyの「●楽章」の構成どうなってるんだろう? と思ってたら、最初の構想からだいぶ変わってるんですね

*4:引用要件に入ってたらいいのかなあ

*5:この激戦コンサートに何回も行っていてすみませんという感じですが……

SMAPのあれやこれや

連日の報道について、もやもや考えたことをやっぱり書き残しておきたいなと思いました。私の書くものはなんでもそうですが、今回も個人の感想です。SMAP解散騒動についての雑感です。

当日の心境

朝起きたら、Twitterが「SMAP解散!?」で埋まっていました。そんなまさか、いや今までだっていろいろあったのにこれだけ話題になっているのはおかしい、と思いながらヤフーニュースで記事の内容を読むと、長らくマネージャーを勤められていた飯島さんが退職されるという話で。これはおおごとだ……と胸がざわざわしました。そうしたらかつてないようなスピードで、ジャニーズ事務所の弁護士から「SMAPのメンバーが独立も視野に協議を重ねている」という話があったという報道、そしてマスコミ各社へのFAX。なんなんだこれは、本当のことなのか、と現実味がないまま、気持ちだけが沈んで1日が終わりました。

SMAPファンではない私がなぜこんなにダメージを受けたのか?もちろんSMAPという素晴らしいグループが危機という話がショックではあったのですが、さらに言うと「帝国の終わりを象徴する悲劇だった」という言葉がぐるぐる頭の中を回ったからでした。これは舞台『JOHNNYS’ World』における、ヒンデンブルク号墜落の場面のセリフで、まあSMAPヒンデンブルク号は全然違うのですが、このセリフだけがなんだか妙に重なってしまったのです。以前に「西暦2014年、スマ暦24年」という記事を書いた通り、私は今、自分がスマ暦を生きていると思っているので、SMAPが解散すると言われたらそれはもう暦が終わることであり、地球が灰色の星になってしまう*1みたいなことなのです。

またこれ、本人たちが何らかの事情でもうSMAPをやめたいと言うのであれば、暦が終わってもしょうがないと思えたかもしれません。しかし様々な報道を見比べてみると、本人たちの選択ではなく、外的な要因によってもたらされたことは間違いないようだったから、なんかやりきれない思いしかない。しかし私はジャニーズが好きであり、ジャニーズ事務所が好きであり、ジャニーズ事務所に関わる人もなんだかんだ好きなので、単純に好きな人たちがみんな分裂しそうという状態で、誰も憎むことができずにもやもやを抱えてしまったのでした。

今回色々言われているけど、メリーさんがいなければジャニーズ事務所だって存続していなかっただろうし*2、飯島さんがいなければもちろん今の暦がなかっただろうし、ジャニーさんの作る世界が好きだからジャニーズが好きなのだし、ジュリーさんのプロデュースした作品群に大きく影響を受けて過ごした。全てが私にとって必要なものなので、なんとかなってくれ、と願うしかないです。本当に。

派閥についての雑感

本当に色々なことを言われていますが、いちジャニヲタから見た派閥の件についても。私が重めのジャニヲタになったのは1997年ごろ、KinKi Kidsデビューからなのですが、その頃からファンの気持ちとしてもSMAPは別格扱いだったように思います。これはターゲットとする世代的なところもあったんじゃないかなと。木村さんが月9に出て、SMAPが社会人向けの歌を出していた頃、下の3グループの主戦場は”土9”であり、主なファン層はまだ小中学生でした。

だから、J-FRIENDSができた時も、TOKIOKinKi Kids、V6の3グループが組むことに違和感を持たなかったのです。SMAPはすでに国民的スターで、大人の女性からも支持される存在であり、まだSMAPに届かない若い3グループはユニットを組んで互いに切磋琢磨するものだと思っていました*3。私がのんきなだけかもしれなくて、内実は全然知らないのですが、いち後輩ファンから見れば、SMAPがないがしろにされているような印象はないまま、なんとなく「SMAPは別格」で約15年間過ごしてきたわけです。だって後輩グループだって新曲を出すたびに『うたばん』には出ていたし、『SMAP×SMAP』に出られなかったり、後輩のバラエティ番組になかなかSMAPが来れないのは、単純にSMAPがスターすぎるからかな?くらいに軽く考えていました。それが間違いだったのか、今となってはよく分からないし、そうやって騙してくれていたならそれでいいと思っています。

 

風向きが変わってきたように見えたのはここ5〜6年のことです。2009年にKinKi Kidsがスマスマに出て、2010年にKAT-TUNもゲストになり、ジャニーズJr.も度々出演するようになりました。「スマスマにジャニーズが出る」というのは、とてもすごいことのように見えました。2011年には、年始から『中居のかけ算』のリーダー鼎談(SMAP中居×TOKIO城島×V6坂本)が放映され、東日本大震災のチャリティーイベントMarching Jでは事務所全体の行事に参加し*4Kis-My-Ft2のデビュー後から、本格的にキスマイと絡む姿を見るようになりました。

このあたりの時期は「SMAPもやっぱりジャニーズだったんだなあ」と思っていた覚えがあります。悪いことではなく、むしろ雪解けのような。「嵐もだいぶ売れてきたし、SMAPが他のジャニーズと別格のスターから、ジャニーズのSMAPに戻るのかもしれない」くらいのことを思っていました。SMAPファンの方に怒られそうですが……。

まあそのあと、バーターの激しさにより2012年の半ば頃から「飯島班」「派閥」という言葉が自然発生的に流行り始めたのですが、なんとなくそこはネタ的なものとして処理していました。

V6ファンとして、割とざわっとした気持ちになったのは、2012年12月のことでした。中居さんが司会を務める歌番組『火曜曲』のクリスマスSPの出演者として、予告にV6の名前が出ていたのに、急遽出演がなくなってしまったのです。前身の番組『カミスン!』でも、『火曜曲』でも、新曲が出るたびに*5出演していたのに、その後は出演することもなく……。これも内実はわからないのでなんともですが、何の説明もなく出演が取りやめになっており、その頃はもう「派閥」という言葉も浸透し始めていたので、まさか、という気持ちに*6

そして2013年、日テレ系で嵐の櫻井翔が司会をつとめる『THE MUSIC DAY』(7月6日放送)が「音楽番組史上初の12時間の生放送」と発表された後、SMAP中居正広が司会をつとめるTBSの『音楽の日』(6月29日放送)が、「音楽番組史上最長時間の13時間15分」と銘打って放送されたのです。

いま冷静に考えたら、編成を決めるのはTBSと日テレであり、こんな大型番組にジャニーズ事務所がそこまで介入できるのかは微妙なラインという気がします。でもこの辺りから私も、私の周りのファンの間でも、本格的に、そして事あるごとに、さらに言えばネタでもなく本気のトーンで「派閥」という言葉が飛び交うようになっていった……ように思います。

追記:こちらについては、下記のような意見をいただきました

「テレビ史上初史上最長の生放送音楽番組」の触れ込みはTBSの「音楽の日」が先です。2011年です。 東日本大震災の被災者の皆さんをスタジオに招待したり震災で傷付いた日本を元気付けたいという趣旨の番組でした。 日本テレビがほぼ同じコンセプトで同じタイトル「THE MUSIC DAY」を発表したのは「音楽の日」より後年です。

知らずにすみません……!整理すると下記のような流れになります。日テレ、名前も酷似してるけどいいんか……。

  • 2011年「TV史上最長となる生放送の音楽番組『音楽の日』」(TBS)*7
  • 2013年4月発表「音楽番組史上初の12時間の生放送『THE MUSIC DAY』」(日テレ)
  • 2013年6月発表「音楽番組史上最長時間の13時間15分『音楽の日』」(TBS)

 

思い返していたらとまらなくなってしまいました。簡単にまとめると、SMAPというのはずっと別格の存在だったのが、2010年以降、特に2011年のMarching J以降「ジャニーズのSMAP」という印象が強くなり、さらには派閥的なことが言われるようになっていった。あくまでも個人の印象ですが、SMAPがいったんジャニーズ事務所に組み込まれたことで、「派閥」的な現象が膨らんでいってしまったというのは、なんだかとても皮肉のように思えます。

現在の心境

とりとめもなく書いてしまいましたが、こうやって記事が出て、世間が「SMAP解散しないで」となっていることは、とてもいいことのような気がしています。週刊誌の報道の仕方もどうかと思いますが、何もスクープされないまま解散だけが知らされていたら、もうなす術がなかったのかもしれない。そんなの恐ろしすぎる。もちろん、個人として何かできることがあるとまっすぐ信じられるわけではないですが、こんなにSMAPに同情的な世論ができているのに、ここから解散とか、普通の会社だったら絶対やらないでしょう。まあジャニーズ事務所は普通の会社じゃないから、全く先が読めないんですけど……。

また今回これだけの騒動、いろいろな人の行動、発言を引き出せるSMAPってなんてすごいんだろう、と改めてびっくりもしました。そしてとにかく波乱万丈すぎる。映画で言ったら、PART5くらいの展開だと思います。これまでの問題を乗り越えたんだから、今回もなんとかなって、SMAPの活躍が続いてほしい。祈ろう、世界が平和になることを!誓おう、二度と戦わないことを!*8

 

追記2:(id:drifter_2181)さんから下記のような補足もいただきました。ありがとうございます!

私も90年代からの認識はほぼ同じで、あとSMAP視点から見ると、SMAPチームとJ-FRIENDSチームの分岐点は96年だったのかなぁと。95年末はまだSMAPTOKIOKinKiがひとまとめで特番やってたりとかした時代で、年末年始のSMAPライブにもジャニーズJrが参加していました。 96年に道が分かれていったのは1:スマスマスタート(エッセイなどのメンバー発言を見るにSMAPチームが本格的ブレイクの手応えを掴んでいったタイミング)2:ドームツアーが開催可能になり、ライブに外部ダンサーを起用(実際キムタクブームが起こり始めた前年からライブ演出自体も大人びたものにブラッシュアップされ始めていて、正直95年の年末コンサートの時点でもうSMAP×幼いジャニーズJrのパフォーマンスは成立ギリギリだった記憶があります)あたりがたぶんスタートラインだったのではないかと。ちなみにジャニーズ運動会への参加も1996年あたりがSMAPは最後だったと思います。 ここからはほぼ個人の感想ですが、SMAPチームがジャニーズ事務所のルートを逸れて外へ外へと攻めていたことは、その後SMAPが歴史的ブレイクをうまく受け止める、長くもたせるという戦略の中でなるべくしてなっていったものだったと思います。SMAPが最初にブレイクを迎えたのはまだまだ光GENJIまでのアイドルに対する偏見とも戦わなければならなかった時代で、それがビッグ3や大物有名人と絡んでいく「別格」の道になっていったのかなぁと。でもやはり、そこは対外的な”世間相手”という部分が、当時のメンバーから見ても大きかったよなぁと。 私がなんか後ろが変わったなと思ったのは、KAT-TUNがスマスマに呼ばれたタイミングで、KinKiのスマスマ出演は直の後輩なんで割とするっと見ていたんですけど、KAT-TUNてどう考えてもそれまで直接関わりなかっただろうに、なんかこれは、中が変わったのかなと。 でもここまでなんやかんや書いてしまいましたが(長文になってすみません)結局なんべん見たって、もやもやしてたのって事務所内の処理のやりとりで、タレント同士は決して感情的な不仲を表にだすことってなかったですよね。祈ろう、ファンが深読みしなくても世界が平和になることを!誓おう、二度と戦わないことを!

 一応さらに補足しておくと、97年の「KYO TO KYO」には中居さん、香取さんもゲスト出演されてるんですよね。KTKは重要だったのかもしれません……。

*1:ちなみにこれも2年前のジャニーズワールドの展開です

*2:とはいえもう89歳て……とは思ってますもちろん……あとパワハラダメ絶対

*3:余談ですが、この時ドラマの視聴率やCDの売り上げで言えばすでにKinKi Kidsはかなりのスターではありました。でも、きっともっとゴールデンでレギュラーを持って、大人のドラマに出るはず、と思っていたのです

*4:佐野瑞樹もいました

*5:と言ってもだいたい年に1回

*6:V6はもうずっと、CDのクレジットに「Produced by JULIE K」と入っています

*7:TV史上最長となる生放送の音楽番組「音楽の日」にAKB48、KARAら50組 - TOWER RECORDS ONLINE

*8:ジャニーズワールドのセリフです

JOHNNY'S World '15-16 ストーリーのメモ的なもの(2幕)

さて2幕です。2幕は本当に、ほとんどストーリーがない。ショー→主張→ショー→主張のくり返しなので、大体のことがセリフのみで説明される。もちろんショーによって各々の心情を表してはいるんですけども、それすら表しているのは心情なので、とにかくずっとみんな心の中のことばかり話しているんですよね。だからもう、セリフメモ的なものになってしまう……。要約が難しいという。でもなんか、本当に例年よりも主張がわかりやすくなった気がします。

しかし、争いはやめようやめようって、マジで身内で争ってる場合じゃねーってばよ……という気持ちになる昨今です。ショーは平和の象徴なのにね。

 

※1幕はこちら 

sasagimame.hatenablog.com

続きを読む

JOHNNY'S World '15-16 ストーリーのメモ的なもの(1幕)

今年のジャニワでございます。ジャニワも4年目、健人さんが相関図を書いてまとめたり、勝利さんが意見を出したりしてわかりやすくしたと言っていた通り、けっこう登場人物の主張の意味が今までよりもわかる…気がする……。

これ本当にメモ的なものなので、また観に行った後にちょこちょこ修正を入れるかもしれません、どうぞよろしくお願いいたします*1。映像化してくれれば、もしくは台本売ってくれればなあ。

*1:ノンスタイルに見られたら怒られそう

続きを読む