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つい興奮しちゃった『親指さがし』

読んだもの見たもの

健ちゃん映画『親指さがし』の原作(幻冬社文庫)を読みました。
原作者の山田悠介氏はとにかく評判が悪くて、それでちょっと意地の悪い気持ちで読み始めたら案外普通で、何作か書くうちに成長してったのかな〜と思いながら読んだ…んですが。
私が甘かった。
なんじゃこりゃー!
なんか読みすすめるほどにイライラしてきます。これはすごい!

第一に、文章が拙い。
え、この記述は何の意味が?とか、なんでいきなりこいつに焦点化してるの?とかいちいちつっこみを入れたくなります。
あと会話のパターンとかも少ない感じが…。
たとえば、P26〜29の4ページにおける、友人の母に対する主人公の言葉。

 「そうでしょうか」
 「そうですね」
 「そうでしたね」
 「そうですね」
 「そんなことないですよ」
 「そうですよ」
 「そうですね」

お前は「笑っていいとも」の観客かっ!
いや勿論他の言葉も発しているんですが、4ページの間にこれだけ出てたので気になって。

あと、ものすごく緊迫している(はずの)場面での描写。

  荒々しく息をしながら○○はようやく△△にたどり着いた。
 「はぁーはぁーはぁーはぁー」

……変態電話?
全然緊迫感がないってば(^ ^;)

そして第二に、淡々としすぎ。
お前らほんとに人間か?ってくらいの血の通ってなさ。
なんか主人公以外みんなRPGの村人Aみたいな感じです。
これは上に書いた会話のパターンが少ないってとこにも原因がありそうだ。
しかもみんなRPGのようによく情報を落としてくれるし、疑うってことを知らない。
誰かに台詞言わされてるんじゃないの?っていう感じでありました。

なんかあとはリングの影響受けすぎじゃないの?とか思ったりしましたが(読んでるかは知らないが)、とりあえずこの2点が一番気になったかな。
親指さがし」ってアイディアとか響きはいい感じだと思うので、どんどんメディアミックスして他の人の手を入れて消費しちゃうのが良さそう。
そんなこんなで映画化大賛成。楽しみです。
しかしこう来ると俄然Yoshi様とかも読んでみたくなるなあー!
ス○ーツ出版の営業さんをして「読んで絶句した」と言わしめた名(迷?)作をぜひとも我が手に。