NO MAN'S LAND@東京グローブ座

NO MAN'S LAND観に行ってまいりました。
久々の生坂本君!!

とまあ、浮かれてばかりもいられない内容です。
昼公演だったので、グローブ座から出た時の空がまぶしかったなあ。

とにかく、難しい。
いや舞台が難解だとかいうわけではなく、どうしたらいいのかなーと考えてしまう感じです。
チキとニノは最初は反発しあっているのですが、力をあわせなければいけない状況におかれるうちに共通の知り合いや好きな音楽話で盛り上がるように。でも最後には殺しあっちゃう。
印象的だったのは、チキが「自分は大地を耕し、美しい国を取り戻したい」「暴力はもういやだ」って言っているところ。
だって、その直前にニノを撃って(=暴力)、現在進行形で「必ず殺してやる…!」って言われてるんですよあなた。
今はダメだ憎しみを忘れることができない…って苦悩もしているけど、明るい顔で理想を語るチキと、チキに撃たれた足を抱えて隅でうずくまるニノの対比が痛い、と感じてしまいました。
私は坂本君の方のファンだし、主役だしでついついチキひいきに見ちゃうわけで
そうすると先ほどの場面なんか一見いいシーンなんですが、(実際いいシーンだと思うけど)よく考えてみるとあれ?となっちゃったりして。
だって、私がニノだったら、何が暴力反対じゃー!お前さっき俺の足撃ってんだよ!と思うもん。

チキは自分がニノを撃った事を重要視してないし(だから撃った後も普通に話しかけるし、ナイフで襲われた時は「せっかく助けてやった恩を忘れて!殺してやる!」って怒っちゃう)
ニノは撃たれたことをものすごく恨んでいる(でもあそこでニノがいなくなったらやっぱりセルビアは攻撃してきたんじゃないかなー)。
とにかく二人とも「自分が〜された!」っていう被害者意識を乗り越えることができない。
でも実際、被害者意識を乗り越えるのは難しいです。
普通の生活してても思ったりするじゃないですか。それが戦争レベルになっちゃうともう収集がつかなくなっちゃうよなーともやもやもや。

最後にツェラが起き上がるシーン、そして暗転爆音は舞台ならではの衝撃と迫力だったんじゃないかと思います。
あらすじだけ見たときは、ツェラがこんなに重要だって思わなかったよ。
おそらく、観客が一番共感できた人物なのではないでしょうか。
浅野温子さんは、実際出てるドラマをあんまり見たことなかったので、なぜ浅野温子?と思っていたのですが、すごいうまくてびっくりしました。
坂本君も含めみんなちょっと吹き替えっぽいしゃべり方だったから、時々ディラン&キャサリンが頭をよぎりました…(笑)

ここからはふまじめな話です。
タバコを吸う坂本君かっこいいいいい!!!
最近、「坂本君のかっこよさ」に目覚めてきた私としては、たまらん!!
(おせーよ!と思われるかもしれませんが笑。いやステージ上の坂本君はずっとかっこいいと思ってたんだけど、愛すべきへタレリーダーめ!と思っていた部分がかっこいい!に変わり始めた)
横顔が絵になるわ。まあだいぶ上手だったのでタバコシーンは横顔しか見えなかったとも言う。
WSで流れていたらしいお身体も素敵でした。
セリフは、最初よく聞き取れなかったんだけど、劇に入り込むうちに気にならなくなりました。
途中ストーンズの歌を歌うところでは、きっとみんなが「うしろの音をもっと小さく…!」と思っていたことでしょう。
そういえば坂本君、ハニビの時も学ランの下はストーンズのシャツじゃなかったかい?
その頃から舞台を意識してたのでしょうか。
まあ、ストーンズストーンズって言ってるけど、正直あのマークとミック・ジャガーがいたことくらいしか知りません><