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KAAT オープントーク『劇場って何? 芸術監督って何?』

舞台

KAATのトークイベントに行ってきました!

詳細はこちら。第一部は宮本さんと蜷川さん対談。第二部は新国立、まつもと、神奈川の各芸術劇場芸術監督のトーク。共通して「劇場をどういう場にするべきか」という問いが根底にありました。亜門さんが悩みに悩んでる姿はちょっとパワフルで面白い。

最近私がブイファンをしていて思うのは「ハコがうまらなかったらどうしよう」という不安です。ファンがそんなこと心配しても意味なしとも思われるかもしれないですが、特にりんごの地方公演とか、博ファン心配すぎて回数増やしたりしてたしね!人が、"どうしたら足を運んでくれるのか"が今だいぶ重要なのかなという気がしています。

ちなみにあるあるすぎて胸が痛くなったのはこれ

ZUCCA×ZUCA「誘い」


でもおたくじゃない友達誘うのも、そんなすごく布教したいからというより、私が好きなものを一緒に楽しんでくれると嬉しいからだよ!ほんとだよ!!

いろいろ課題があるんだなーと思いますが、結局「演劇が必要でない人」をどうフォローするんだろうというのは、私が一番気になるところです。これは普段ジャニーズについて考える時にも思うんですけど、「V6が必要でない人」「KinKiが必要でない人」が世の中にたくさんいるわけじゃないですか。それまでは、それでも「必要な人」(つまり熱心なファン)もたくさんいたけど、必要でない人の比率がどんどん増えてきたらどうなるのかなーというのは、ちょっと怖い。ネガっててすみません!!だっていつまでも代々木とかドームの真ん中にいる姿が見たいんだもん。

会の中で、NHKの舞台中継がなくなり、また今後日本の舞台は扱わないというニュースについて亜門さんはどう思われますか、という質問をした人がいました。亜門さんは、それは大変だと言って、その場にいる私たち(たぶん皆ある程度演劇が好きな人)もそれは大変だけしからん、と思いました。が、「必要でない人」にとっては「演劇に接する機会がなくなるなんてとんでもない!」「公共放送だから担うべきじゃないのか」って言っても「別によくね?いらないし」って話だと思うわけです。だから、KAATが何をやっていくのかはちょいちょい見ていきたいなーと思いました。こういうイベントも、とても良いなと思うし。観客は、ちょっとキャパに対しては少なめでしたが…。

トークの内容についてまとめてみようかと思いましたが、長くなっちゃったのでまた機会があったら…。下記参考までに、トークの司会もされていた岩城京子さんのブログの記事。KAATのあり方について。

公共劇場と3つのコスト(1)
公共劇場と3つのコスト(2)

あと串田さんのまつもと市民芸術館の挨拶がかっこよすぎる!!これNHKの人に見せた方がいいんじゃない!!

劇場芸術というものは、はたしてその客席に座った人々のためだけにあるのでしょうか。
かつて世界に大きな影響を与えたといわれた演劇を、実際に見届けた人はほんのひと握りの観客だったのです。けれどもその人たちの口から、想いから、伝説が生まれ世界へと広がり、歴史を変えることもあるのです。そんな劇場が、自分の住む町に存在することを、誇りに思う、自分たちが支えていることを自負する、それがその町の文化そのものでしょう。
まつもと市民芸術館

新国立劇場のマンスリープロジェクトも面白そう〜

マンスリープロジェクト | 新国立劇場 演劇


あとは「自分達は監督だけど、野球の監督とかとちがって、自分達で『何が優勝なのか』を決める必要がある」とか、「役者がアスリート化しちゃったらつまらない。いびつな方がいい」とか、「芝居の使い捨てをするのではなく、財産演目を育てていった方がいい」とか、印象的でした。

ちなみになぜ私は舞台を観に行くんだろう?ってちょっと考えた。もちろん一番としては、好きな役者(ジャニ)がやってるから、ですが…。亜門さんは「自分は舞台がないと生きて行けない人間だった」と言ったけど、そこまでではないなあ。蜷川さんは「いろいろな欲望があって、役者を目当てにきてくれる人、脚本が好きな人、演出が好きな人、多角的な欲望がある。そのどれもにひっかかるようにはしたいと思っている」「たとえば、若い女の子が役者を目当てに来てくれたときに、シェイクスピアを全部男性が女性を演じてやったりする。そうすると、役者目当てなんだけど、何か『禍々しいものを見に行った』という感覚を持って帰ってほしい」と言っていました。これが近いのかも。「日常生活では見れない、別の物語を眺めたい」という欲望があるような気がします。入るのではなく、眺めて、何がどこに配置されているのかを考える。別に対象は小説でもドラマでもアイドルでもよくて、その中の一つに演劇の作品があるって感じがします。その中では、生で気持ちがあがる感覚とかが強いものーっていう大雑把な分類かなあ。
きっかけはやっぱ「室温〜夜の音楽〜」かも。トニが出るってわくわくして深夜にTVをつけた時に出てきた画面の中で「僕の未来は〜火葬場の灰〜♪」って歌うたまの姿が映って、なんじゃこりゃああああって感じでした。舞台観に行ったら、こういうのがたくさん観れるんだ〜!!と。またああいう経験がしたくて、観に行きたくなる。そこに期待があって、お金を払うのだと思います。

メンバーがメンバーだけに、森田さんのお話もたくさん出てきましたので記しておきます〜。続きから

あんまりネットで書くのよろしくないのかなーいいかなあ。

金閣寺の森田さん(会話はうろ覚えなのでニュアンスで…)

宮本「金閣寺の森田君は、蜷川さんの『血は立ったまま眠っている』を観て、役者としていいと思って起用したんです。ジャニーズを使ったと非難する人もいるけど、本当によかったの」
蜷川「アイドルを舐めるなと言いたい。そりゃどれでもいいとは言わないけど、森田君は得がたい才能を持っている。あの年齢であのクラスはいないよ」
蜷川「金閣寺は、一発目の立ち姿がよかったよね。鬱屈した青年をよく表してた。角度を持っている。他の人が持っていない、独特の。だって、TVなんか見ててもいつも画面の隅っこでさびしそうじゃない。きたないどぶねずみみたいなさ(笑)」
宮本「僕は演出であらゆる細かいことを言うんですけど、彼は絶対にまずやるんですよね。屁理屈とかで返さない。ううーって、演技には悩みがはっきり出てくるんだけど(笑)それはありがたかったですね」
蜷川「観に行った時、『とてもよかったよ』と伝えてさ、『俺の方が宮本亜門より役者を大事にするよ。次は俺だよ』って言った(笑)」
宮本「ちょっ…(笑)僕ね、スタッフからきいたんだけど、森田君に『蜷川さん来てたでしょう?何て言ってた?』ってきいたら、森田君が『嫉妬してた(笑)』って」
蜷川「俺はそうやって役者を口説くの!(笑)」


剛つんたまらないっす…。あと蜷川さんは岡本健一さんの話もしてた。昔稽古を見学に来て、見学に来ただけだったのに「台本をもらえませんか、あのシーンがやってみたい」と言い出し、次の日「セリフを覚えたので見てください!」って言ったんだって。「すばらしい、うぶで真摯な若者だった」そうです。

引き合いに出される森田さん

・今日会っていい役者だけがいいか、もっとじっくり育てるべき役者がいるのでは、とか、素質と努力の関係は〜とかいう話の中で
宮田「たとえば森田君の集中力はジャニーズというエリート集団の中で培ったものかもしれないけど、あのナイーブなハートはすごい素質だよね」

・海外と日本の違いは?→海外はじっくりカンパニーを作り上げる、日本は突貫な場合が多い…みたいな話で
宮本「森田君は2ヶ月間の稽古、全部出てくれたね。誰よりも稽古に来ていた」


剛つん、すっかりモテモテ…!!