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DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る

読んだもの見たもの

映画『AKB48ドキュメンタリー第2弾』公式サイト

映画タイトル長っ!!もう上映終わっておりますが…。観に行ったのも結構前なので今更感すごい。すみません。ちなみに私はAKBのことはお茶の間レベルの知識!


Show must go onといえば、ジャニーズというかKinKi担にはおなじみのフレーズ。「何があってもショーは続けなければならない」「走り続けるってつかれねぇか…?」「今ここで立ち止まったら終わりが来ちまうんだよぉ!」とアツいセリフで表される言葉です。このドキュメンタリー中では、西武ドームでの公演にあてはまる言葉かと思います。熱中症などでばたばた人が倒れて、No.1とNo.2であるあっちゃんも優子も過呼吸になりながら、笑顔でステージに立つ…という感じ。


なんで1回のコンサートがここまで戦場のように…!?ってびっくりしたんですけど、それは初日が「最悪」でうまくいかなかった、という認識からのプレッシャーや、変更点などの準備、過密スケジュールによる疲労などによる、というのが映像中で提示されます。ここで面白いのが、このドキュメンタリーだけを見てると、コンサートの何が「最悪」だったのかさっぱりわからないということです。


もちろん、映画のメインターゲットが熱心なファンだとしたら、すでに「あの西武ドーム初日はなあ〜」という意識が共有されているのだとは思います。でも、映画内ではみんな「最悪でした」って言うだけで、何がどう悪くて改善したらいいのかがよくわからない*1。で、改善されたのかされてないのかよくわからないまま、人が倒れる状況が起こり、笑顔でステージに立つ彼女たちの姿でカタルシスを得てしまうのです。こ、コンサートの出来はどうだったん!これが野球のドラマだったら、練習試合でぼろ負け→くそー、地区予選はがんばるぜ!→エースの不調だ!→でもすげえ球を投げた!→終 みたいな。し、試合どうなったん!


コンサートがうまくいかなかった…となったらその原因を分析して、(たとえば、セットリストが微妙とかみんなの気持ちがひとつじゃなかったとかまわりが見えてなかったとか)それを解決したステージが大成功!という流れを期待するのですが、そこに触れられなくても全然成立してしまうのですよね。悪いわけではなくて、それほどAKBの存在が強いんだなあと思いました。


他にも面白い場面はたくさんあったのですが、どうしても西武ドームに注目してしまうのは、2003年のキンキコン名古屋公演を思い出してしまったからかもしれません。コンサート中しゃべらない笑わない動けない、ついにMCで引っ込んでしまったつよしが、裏側であんな風になっていたのかなあとか…。あっちゃんの姿を見て、どきっとしましたよね。あの時は正直「名古屋までいってなんでこんなコンサート!」と思ったけど、真摯にステージに立つ姿や合唱して支えようとするファンに感動したというのもあって、8年前の記憶がぶわっとよみがえってきました…。そういえば、光一さんが「(つよしは)ステージ上で過呼吸が出やすいと思うけど、ステージが過呼吸を和らげてくれる薬にもなるのではないかと感じた」と発言した連載のタイトルも「Show must go on」だ*2。なんかつながった。笑


ステージに立ちたいって、夢と言ったらきれいだけどものすごく強い欲だと思うから、その選択をしたからには引き受けなければいけない業もやっぱりあるんだろうと。彼ら彼女らがそれを引き受けているから余計輝いて見えるという図式は、SHOCKとかで繰り返し疑似体験させられてたんだな。


つよしはFコン名古屋公演で次の日から各種薬をステージ上に用意してMCでネタにしたり、Love Fighterという連載をはじめて「過呼吸と戦う」と発言したり、「ちょっとカコりそうだからいったんはけるわ〜」ってわざとフランクにしたり、さらすことで楽になるのもあるのかなーという感じだったから、この映画がAKB自身にとっても浄化を及ぼすものになってたらいいですね。なんか半分以上キンキの話になってしまった…。

*1:セットリストがのれない、みたいな話はちょっと出ていたと思います

*2:Johnny's web「Show must go on」2004年9月7日