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Shamanippon -ラカチノトヒ- 7月1日(日)@Shamanipponship

Shipでの公演もぶじに終了してだいぶたってるけど…。行ってきましたShamanippon。やばかった。今回、開演時間を間違えて遅刻をしてしまったのですが、入った時の雰囲気は忘れられないですね。ちょうど「Shamanippon〜くにのうた」をやってるタイミングで、薄暗い、ライブハウスのような狭い会場のなか、ステージは見えず、目の前にあるのは密集した人の背のかたまり。手を空に伸ばし、親指と人差し指と小指を立てたポーズで「ShamanipponShamanippon!」って…ライブ前の雰囲気も共有せず外からいきなり飛び込んだ身としてはハードルが高い!!実際席についてみると、とにかくせまくて*1ステージが近くて、ひきつけられちゃうんですけどね。私は音楽的な知識などなく、プログレッシブがファンクがと言われてもわからないのですが、歌や演奏やライブは単純にかっこよくて、でもやっぱりつっこみどころありすぎる演出もたくさんで、非常にいろいろ満喫できる空間でした…。濃厚。


今までShamanipponってなんなんだと、正直アルバムとかもちゃんと聞き込んでいなかったのですが、このライブに行ったことで、このPJの全体についてある程度整理できた気がします。

「何を言うか」がはっきりした、筋の通ったクリエイティブ

ライブ後、泊めてもらった友達に結局Shamanipponってなんなの?と聞かれたときにするっと出てきたのが「クリエイティブ・コンセプトじゃないかな…」という言葉でした。世間的には宗教じゃないかと言われてるけど、意外ともうちょっと引いてるんじゃないか。今までのケリーとかとも一緒なんですけど、サービス名とかプロジェクト名が、よりわかりやすく、何を表したいかを盛り込んだ形になった言葉が「Shamanippon」で、それをもとにいろいろなものが作られている、と感じました。
たとえていうなら「Youtube」。あれは「あなたの」「テレビ」という意味からの名前ですが、Shamanipponも言葉の作り方としては一緒なのかな、と思いました。「無印良品」とかとも似ていますね。直観とか、共感とかを「Shaman」という言葉で表し、自国の心を大切にする、過去にたずねるということを「Nippon」にこめたのか…という解釈をしています。そうやって作られる音楽や映像やステージやグッズを見ると、ものすごく筋が通ってるし、一本の流れとしてみたら非常に正統派です。*2


思えば、彼はずっと「その時の感情をみんなでわかちあう」ということを大切にした表現をしてきていました。今でこそ、(ある程度形式的であるとはいえ)アイドルが自分の悩みなどを吐露するのが歓迎されている風潮だけど、つよしはかなりたたかれていた覚えがあります。自分の好きな格好をすることとか、ギターを持って自分の心情を歌ったりとか、過呼吸をネタにすることとか。「アイドル失格」「つらい自分をアピールしたいだけ」「プロとして客にそんな心情を言うな」といった意見を多く見たなーという思い出。それでも続けて、KinKiのコンサートでも完成度の高いジャニ的異次元空間と生っぽさがうまく融合するようになった。ソロライブでのセッションコーナーも、最初は「いつまでやるんだこれ…」って戸惑ったけど、いまや楽しみの一つだ。Shamanipponでも、アンコールでいくつかの短いセッションをやってくれて、その場で生み出される音楽っていうのはやっぱりすごくパワーがある。周りのメンバーたちも、なんでそんな即興で対応できるの??っていっつもびっくりする。ずっと多くの人の前に立ってきて、場の生み出すパワーを知っているからこそ、Shamanipponという言葉が出てきたんでしょうね〜。セッション終わりに言っていた「誰かが音を出したらそれに合わせて自然と一つの音楽が生まれる、世界がこんな風になればいいのに」というのがすべてなんだろうと思いました。ここはひとつ、そういうさわやかな方向性で表現もやってみたらどうか…いや…やらないんだろうな…。

「どう言うか」は受け入れにくいけど、かっこいい…。

このように、一本筋の通ったものを生み出す一方で、生み出されるものの受け入れにくさといったら。
言ってることは素晴らしいのに、この人を不安にさせる言葉のチョイスってなんか天才的ではないかと…。宗教的なものやナショナリズム、あとスピリチュアルとかについつい感じてしまう怖さをつついてくる表現なんですもん!「くにのうた」のPVとか、ひっくりかえりました。


※いろいろ配慮して、私の拙い絵で表現しています。

人が走ってる姿が描かれた灯篭?が、大輪の花の描かれた円形ステージにそって並び、銀色の能面のような仮面をつけたつよしが踊っている。



能面のアップの前でまた銀色の仮面をつけて踊るつよし


こ、こわすぎる〜〜〜!!
「かっこいい」「よくできてる」と「なんかこわい」は共存する!


ライブで後ろのスクリーンに上半身裸でつよしが映し出され、よく見ると座禅を組んでた…てのもありましたね。次々と印を結ぶ手のアップになって、こわいわ!でも、歌めっちゃうまいし音迫力あってかっこいいの。ステージも幻想的で。歌もすごい、音もすごい、ステージの照明もすごい、技術がある。でもでも、なんじゃこりゃーと思います。やっぱりどうしても好みとして受け入れられない部分もあるわけです。剛の合図に合わせてカウントジャンプするの好き!ノリのいい曲で体を揺らすの楽しい!けど、「シャーマ!シャーマン!」ってC&R的にやるとか、掲げられる国旗とか、「お〜お〜しゃーまにっぽん…」って斉唱とか、いやまじむり…っていうのもあって。ごめんなさい。


しかし、こうやって全然自分の知らない世界を生み出してくれるからこそ「面白い…!!」って思ったりもするわけですし、好きな歌もたくさんあるし。その中で、時々好みでないものがあっても、別にいいよね、と思っています。ただ、メッセージや手法を熱心に読み解こうとするのは元からのファンだけで、すると表現部分を見て好みじゃなければ「なんじゃこりゃ」だろうし、そして世の中の大半の人には受け入れられなさそうだから、勿体ないな〜という気もしますね。CDだけより絶対生で聴いたほうがかっこいいから、同じような表現している人いたら対バンとかしたらいいじゃん〜と思いますが…いないのだろうか、同じような表現している人。

ざっくりまとめ

なんか長くなっちゃったけど、ShamanipponというPJ。上記のように、理性的なクリエイティブ手法と、直観的な表現と、圧倒的な表現技法と、要素にわけて考えて、私はすっきりしました。たとえばもっとつよしの歌がへたくそで伝えたいこともよくわからなかったら周りの人も動かせないでしょう。表現が平凡だったら「はいはい、○○のパクリね」などと言われたり「しろうとの手慰み」と思われたりする。逆に現在の表現だけを推してしまったら、こわ!!っていう気持ちが立ちすぎる。今の状態が、一番面白いのかもしれないですね。
あ、あと忘れてはいけないのが外見的魅力でした。今回ありがたいことにお席が前方と後方をわける通路の前で…そして、その通路をつよしが練り歩くという場面が…。もう、あんな距離で見ることは一生ないのではないかというくらいに近かったです。血迷ったらキスできる。多分袋だたき。間近で見たつよしくんは本当にきれいな人でした。でもあんなに見たのに、一番残っているのが耳の赤さだよ…。本人は泰然と練り歩いて、誰もが息を呑みながら見守っているという異様な光景だったよ。


こんな感性の鋭さと才能、意志の強さ、さらに外見も含めた人間的魅力を持っている堂本剛ってめちゃくちゃすごい人間だ。そりゃあ、協賛が近鉄電車と奈良市で、奈良の市長とかが観に来て、事務所の社長も「好きにやりなさい」的な態度をとるわけです。大体あんな住宅地に2か月間ライブするための会場をおったててしまうなんて、漫画の中のセレブみたいです。漫画の中のセレブは、自分のお金でやるかもしれないけど、周りに動いてもらってビジネスとしてお金を出させることが出来る人間…っていないですよ、なかなか。企画にお金を出してもらうって、すごく大変なことです。

疑問

しかし、これは、アイドルなんでしょうか?表現ジャンルとしての「アイドル」らしさはまあ全然ないですよね…。でもそれを言ったら、どのグループがやってることにも「アイドル」らしい表現、らしくない表現、いろいろあるわけで。コンサートのセットリストの中の曲の○割が「ジャンル:アイドル」だったらアイドルになるのか?私は音楽よりもつよし自身を主におっかけてるから、アイドル的に見ていると思うけど、そしたらじゃあジョンレノンの人生に物語を見出して歌に感動してる人とどう違うわけ?とも思いますし。ここらへんの定義は結局よくわかんない…。

*1:収容人数600名くらい

*2:ツアー名が「Sexy!honey! bunny!!」でグッズがパンダ、の方がよっぽど筋通ってないw