ジャニーズワールド演出の元ネタめも (1)

ジャニーズワールド観てきたー!今までのジャニーズ舞台の集大成といわれていたこの作品、とにかく破天荒な舞台で…てかほんとわけわからないんですけど…??たとえそれ陳腐になってしまったって、無理があったって、筋は破たんさせないようにするのが現代の日本の物語かと思っていましたが、そんなのおかまいなしなのがすごい!誰も止め(られ?)ないからこそできるのでしょうか。これが社長の頭の中だというのか。観劇直後にどう解釈するかすごい話し合ったんだけどぜんぜん答えが出ないまま記憶があいまいになりつつあります。


また「集大成」という言葉にふさわしく、今までのジャニ舞台を観た人なら「なつかしい!」「これは!」と思う演出もたくさんありました。で、見ていくうちにそれぞれの初出とかが気になるようになり…調べていたら止まらなくなってきたので、メモ代わりに書いておきます。ネットであさった情報(昔の公演のレポを見て「同じような演出してる!」)とか、自分で見た情報が主なので、間違っているところもあったらごめんなさい。また、昔の演出だからどうということではなく「これはお気に入りなのかな〜」くらいの感じで考えています。


全体的にざっくり思ったのは、1960年代のネタが多いこと。事務所ができたのが1960年代だということを考えると、まさに集大成だからそこらへんを持ってきたのかとも思えますが…。また、ショービズの話だからか「旧SHOCK(PLAYZONE'90 MASK+PLAYZONE'91 SHOCK)*1」の要素が多い。ブロードウェイへの憧憬が描かれていた旧作と違って、一気に宇宙にいってしまうあたりが進化しているのかもしれない…最終的に帰ってきてるし…。日本からNYへ!→オフブロードウェイからオンブロードウェイへ!日本から宇宙(異次元?)からまた日本へ!

※情報をいただいて、随時加筆しております。

オープニング

・後藤くんが客入れ中からバイオリン演奏*2
→滝沢演舞城(2006年〜2009年/新橋演舞場

客入れ時からパフォーマンスが…っていうのは、他の劇団とかでもある手法かもしれない。 

・客席から子どもを抱えてフライング、子どもが落ちそうになる
→旧SHOCK(2000〜2004年/帝国劇場)

これは旧SHOCKのOPまんまなんですが、フライングするのが女性(Gロケッツ)というのが逆に驚いた。
「MILLENNIUM SHOCK」の制作会見のときに、社長が「みなさんに驚きを届ける。客もフライングする」みたいなことを言っていたような…。それがこうなったのかなと思っていました。他に元ネタがあったらすみません。
客席の子供がフライング…というのは、2000年のV6のコンサートでもやってたな。誘拐されるという設定でしたが。

1幕

・神殿のようなセット
PLAYZONE'91 SHOCK(1991年/青山劇場)
 旧SHOCK(2000〜2004年/帝国劇場)

これも旧SHOCKまんまですね〜!元は1991年のPLAYZONE SHOCK?らしい。フライングしながら神殿のセットにぶつかって壊れる。

→すみませんプレゾンSHOCK見ました。神殿風セットはプレゾンと同じイメージですが、ひし形に幕が開いてフライングして〜というのは、旧SHOCKからですね。

・Put on a Happy face
作曲:CHARLS STRAUSE
→Bye Bye Badie(1960年/Martin Beck Theatre)
 SHOW劇 MASK(1992年/日生劇場
 SHOW劇 MASK(1997年〜1999年/日生劇場
 旧SHOCK(2000〜2004年/帝国劇場)など?

1960年のミュージカル、「Bye Bye Badie」の曲。1992年の少年隊MASKよりOPとして使われていたらしい。PLAYZONE'90 のMASKでは使われてなかったのかな。
作曲のチャールズストラウスは「アニー」「俺たちに明日はない」などの曲も手掛けるすごい人。

・Hello Broadway
作曲:CHARLS STRAUSE
作詞:CHARLS STRAUSE、ボブ佐久間
PLAYZONE'90 MASK(1990年/青山劇場)
 SHOW劇 MASK(1992年/日生劇場
 SHOW劇 MASK(1997年〜1999年/日生劇場
 旧SHOCK(2000〜2004年/帝国劇場)
 SUMMARY(2011年/Johnnys theater)
 少年たち(2010年〜2011年/日生劇場
 SUMMARY(2012年/梅田芸術劇場*3

これ歌ってた…?いろんな人のレポ書いてあるもので。同じくチャールズ・ストラウスの曲ですが、著作権管理の会社のサイトによると89年なので、もしかしてジャニーズのために作ったのかな?

・セットに激突〜SHOWを続けなければならない!SHOW MUST GO ON!
→旧SHOCK(2000〜2004年/帝国劇場)など?

"SHOW MUST GO ON"という主題が出てくる場面。ここまで、旧SHOCKの流れをかなり踏襲していますが、そのあとの展開はぜんぜん違いますね。

・噴水のフライング
→新春滝沢革命(2010年〜2012年/帝国劇場)

滝汁ならぬ藪汁が飛び散ってました。スーツ姿なだけあってさらに驚きが増した…。

A.B.C-Z登場のパネルマジック
→旧SHOCK(2000〜2004年/帝国劇場)
 Endless SHOCK(2005〜2012年/帝国劇場)

この登場マジックはずっと使われていますね。お気に入りなのか。

・だったん人の踊り(1890年)
作曲:ボロディン
→オペラ「イーゴリ公」第2幕
 World's Wing 翼(2007年〜2008年/日生劇場

この曲は別に今までのジャニーズで使われていたわけではありませんが、メモとして。
翼がやってました〜!!

・4Dフライング
→DREAM BOYS(2012年/帝国劇場)
 滝沢歌舞伎(2011年/新橋演舞場

演出はまんまDREAM BOYSらしいです。4Dフライング自体は滝沢歌舞伎でやったそうで。

・Jr.マンション
KAT-TUNコンサート(2009年/東京ドーム)
 SUMMARY ほか

初出は2009年のKAT-TUNコンサートらしい。今ではいろんな公演で見ますね。本人たちが「マンション」って呼んでることに驚きました。

12か月

・セリフ「人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短い」
中島敦山月記」(1942年)

山田くんが言っていたセリフ。すいませんあんまり覚えてなかった…!!「山月記」は高校の国語の教科書の定番ですね。「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」の果てに虎になってしまった李徴の言葉。その先に続くのが「〜などと口先ばかりの警句を弄しながら、事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ」あんまり肯定的な言葉ではないのです。

・1月 水太鼓、三味線
→滝沢演舞城(2009年/新橋演舞場
 滝沢歌舞伎(2010年〜2012年/日生劇場

水太鼓、滝沢歌舞伎でやってるらしい?ときいたのですが未確認。三味線は滝沢革命でもやってました。

・2月 扇〜MASK
PLAYZONE'89 MASK(1989年/青山劇場)
 SHOW劇 MASK(1992年/日生劇場
 SHOW劇 MASK(1997年〜1999年/日生劇場
 KYO TO KYO(1997年〜1998年/シアター1200)
 旧SHOCK(2000〜2004年/帝国劇場)
 滝沢演舞城(2006年〜2009年/日生劇場
 滝沢歌舞伎(2010年~2012年/日生劇場
 新春滝沢革命(2010年〜2012年/帝国劇場)

箱の中の紙がひらひら〜とか、扇を開くやつとか、仮面を次々と変えていくのとか。少年隊MASKからの伝統?曲はSHOCKの時とも一緒でしたね。*4滝沢革命では、衣装が洋風だった。

・4月 My Heart Will Go On
作曲:James Honer/Will Jennings
作詞:James Honer/Will Jennings
→CELEANE DION(1997年)

映画「タイタニック」の歌ですね。タイタニックの場面で流れる。
これも一応めも…。

・5月 飛行船(ヒンデンブルク号
→King・KinKi Kids 2011-2012(2011年/東京ドーム)

ご指摘いただきました!映像の方見てて全然気づかなかった〜!KinKiコンでは「ラジコン」という曲で使っていた飛行船です。演出は、サンチェさん。いろいろ使ったものって、いつまでとっておくのでしょう。

・7月 服部良一先生語り
→少年たち〜格子無き牢獄〜(2011年/日生劇場
 新春滝沢革命(2012年/帝国劇場

「少年たち」の初演(1969年)時、音楽を担当したのが服部良一さんの長男・服部克久さん*5だった、とのことで服部良一さんのピアノを弾きつつその功績を語る場面があったそうです。そしてこのピアノが滝沢革命でも登場したそうな。
でも2012年の少年たちでは服部先生は登場しなかったみたい…何がなにやら!なんかすごい!

・7月 服部良一メドレー 青い山脈
作曲:服部良一
作詞:西條八十
藤山一郎奈良光枝(1949年/日本コロムビア
 Music JUMP(1999年/NHK
 少年たち〜格子無き牢獄〜(2011年/日生劇場
 新春滝沢革命(2012年/帝国劇場)

調べた感じだとMJが最初ぽかったのですが…。Mステとかでも歌っていますよね。

・7月 服部良一メドレー 買い物ブギ
作曲:服部良一
作詞:服部良一
笠置シヅ子(1950年)
 アイドル・オン・ステージ(1995年/NHK
 服部良一〜生誕100周年記念トリビュート・アルバム〜(2007年/ユニバーサル・ミュージック)
 少年たち〜格子無き牢獄〜(2011年/日生劇場

これも95年が最初かな?後に、関ジャニ∞服部良一トリビュートアルバムにてカバー。

・8月 お祭り? ゲタップ
KYO TO KYO(1997年〜1998年/シアター1200)
 SUMMARY(2004年/Johnnys theater)
 人生革命(2010年/帝国劇場)
 新春滝沢革命(2010年〜2012年/帝国劇場)

下駄でのタップ。これも息が長いな。

・10月 牛若丸の綱渡り
→SUMMARY(2011年/Johnnys theater)

・綱渡りのみ
→SUMMARY(2010年/Johnnys theater)

・牛若丸のみ
KYO TO KYO(1997年〜1998年/シアター1200)
 SUMMARY(2007年/Johnnys theater)
 滝沢演舞城(2006年〜2008年/新橋演舞場

牛若丸というモチーフ自体は、KTKのときからおなじみ。綱渡りは、山田くんの得意技?らしいです。もはやサーカス。
今回使われているのは演舞城のときの曲だそうな。

・11月 森光子追悼
→放浪記(1961年〜2009年/芸術座、帝国劇場など)
 人生革命(2010年/帝国劇場)

これは追悼なので、単純に当時の映像を持ってきているだけですが。このコーナーマジなぞすぎましたね…。そして放浪記の初演も1960年代なのかー。

・12月 忠臣蔵
→旧SHOCK(2000年〜2001年/帝国劇場)
 滝沢歌舞伎(2010年〜2012年/新橋演舞場

主税役が山田君ですが、ジャニーズの中では舞台ドラマ問わずこの役をやってる人がとても多いですね。
植草克秀森且行長野博堂本剛横山裕岡田准一中田大智東新良和赤西仁、有岡大貴だって。*6
→アリーが入ってなかった〜すみません!!

・滝のセット
→新春滝沢革命(2010年〜2012年/帝国劇場)

水がすごい出てくるやつですね。


長くなってきたので2幕分はまた次まとめる。。

*1:Endless SHOCKになる前のSHOCKをまとめて旧SHOCKと表記します

*2:ちなみに私これ2階席だったから見えなかった〜

*3:大阪のみ披露

*4:MASKも同じだったかは…確認します

*5:ちょうど今レコ大の発言で話題になってらっしゃる…

*6:twitterでまとめてらした方がいて参考にさせてもらったのですが、ロシがいなかったから足したよ…