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V6 Concert tour2013 Oh! My! Goodnes! を今更振り返る

今更な話で申し訳ないのですが、OMGコンサート感想です。OMGコンサートのことばかり書いてますね、わたし…。


初日前は、「Oh! My! Goodnes!」というアルバムを中心にしたコンサートに…と考えたときに、もう少し攻めた内容になりそうと予想していました。バリバリBUDDY!!、大人Guyz、BING♂あたりを立て続けに展開! ミラーボールギラギラ! ディスコみたいにして客席をあおらせ踊りまくらせる…とか、それくらいの想像*1。なので、最初に神殿のセットをを見たときは「どんなコンサートに…!?」と驚いたものです。


今回のコンサートについては、特徴を3点挙げられると思っています。(1)6人が出ずっぱり (2)ファンサービス的要素 (3)セットリスト・演出の変更。(3)だけちょっとレイヤーが違うんですが、コンサートの特徴としては外せないかと…。ひとつひとつちょっと見ていきます。

(1)6人出ずっぱり

最初に見たとき感じたのは「どれだけ動いてるんだ!」でした。バラードでも踊ってるし細かく移動しているし、いっそせわしないくらいに、立ち止まってゆっくり歌う曲がない。ただ今までのコンサートでも傾向はあったわけで、なぜ今回だけこんなに気になるのだろう…と思ったら、6人出ずっぱりなんですよねー! ソロ曲もなし、トニカミ曲もなし。そしてJr.もいないって、もしかして初めてじゃないですか…? だからいつもよりさらに「動いている!!」という印象になったのでした。ただしここに関する本人たちからの言及ってあんまりない。そこまで意識してなかったんでしょうか?下記のような部分はちょっと本人たちの意図が見える部分かなと思います。

「今回はあえてソロ曲はセットリストに入れてないんです。(略) 1人のメンバーが作った1曲1曲の世界観を、メンバーみんなで煮詰めて、今回のステージの形にしたんです」(坂本昌行/コンサートパンフレット)

「(メンバーが初めてアルバム制作に積極的に関わったため)あらためて「V6」というものを背負うべき時期に来たのかなと感じていて」(三宅健/コンサートパンフレット)

「最初は、音楽を全面に出したコンサートにしていこうと思ったんです。でも、それをカタチにするよりも、「V6」というグループを全面に出していこうと思うようになったんですね」(井ノ原快彦/コンサートパンフレット)


「Oh! My! Goodness」というアルバムをメンバーが作ったからこそ、作った楽曲だけでなく「V6」を背負いメンバー全員で挑む、という。私が最初にアルバムを聴いて想像していたコンサートは井ノ原さんの言うところの「音楽を前面に出したコンサート」だったので、そう来たか〜と思わせられたのも大きく外れてはなかったのかな。

(2)ファンサービス的要素

ファンサービス、といってもお手振りとかカンペうちわへの対応といった直接的な対応じゃないあたりが今時じゃない感! 抽選で1名を客席に上げる「ラッキーガールコーナー」や、会場でCDを買った特典として「お星様のお願いごとをかなえてあげる」などのファンに向けたコーナー、「親愛なる君へ」でのファンへのメッセージなど目立ったコンサートでした。特にラキガコーナーは「お姫様抱っこ」している姿が芸能ニュースで取り上げられて話題にもなりましたね。


1つ1つをとってみると今までも近いことはやっていたわけですが、まとめてきたということで印象が強くなったと思います。親愛なる君へのメッセージはちょっと触れられてますね。

「皆さんを待たせてしまったお詫び」(井ノ原快彦/コンサートパンフレット)

「どうにかして着替えの間尺を取らなきゃいけなくて(中略)1年間、コンサートが去年無かったので、待たせてしまったファンのみんなに、メッセージとか、感謝の気持ちっていうのを、手紙の朗読と共に伝えるっていうところで」(三宅健/三宅健のラヂオ2013年5月27日)

MCでも「今まで当たり前だと思っていたコンサートが昨年なくって…」という言葉が出て来たりと正直「何かメンバーも不安になっちゃったのかな…」という気もしてしまいます。会報などを読むと、普通に「ファンと会ってみたい」という気持ちから来ているのかな〜。ラキガ発案の森田さんが「V6のライブはお客さんの近くに行くことをすごく大事にしている。一方で、ショーとしてのパフォーマンスの内容で喜んでもらいたい」(森田剛/コンサートパンフレット)と言っているので、言い方は悪いですがファンにこびている…わけではないのかなと。歯切れが悪くなるのは、個人的にはファンとのふれあいを見るよりもっとパフォーマンスや6人だけのMCが見たいわ! と思うからです。すみません。まあよく考えたら、1人しか当たらないラキガってそんなにサービスでもないような気もする…!

(3)セットリスト・演出の変更

こちらについては記事としてもまとめましたが、近年ないほどに大きな変更でしたね! 曲順の変更としては「マニアック曲で固めていた前半に定番曲を持って来た」「フルでやっていた曲を短くした」「MCあけを静かな曲から盛り上げていく方向に変更」って感じかな。全体的にV6のことをあまり知らない人でも楽しめる、を目指したのかなあ…と思った次第です。


演出としては「馬がいなくなった」「V6というモニュメントを背負って出てくる」「映像演出を少なめに」など。こちらも曲順変更と意図は同じなのかなと思います。個人的には曲順変更はちょっと残念で、演出変更は「GJ!」という気持ち。私は最近のV曲すごく好きなので、なくなっちゃった「Parfect Lady」が残念ですし、1曲1曲が短くなってさびしい。ただ「Darlingがきて安心した」という意見も見たし、自分がファンではないアーティストのライブに行ったとき、知っている曲が1曲来るだけであとの曲も楽しめる…といった経験もあるので、わかるかも。


一方セット等の演出に関しては、初見時あんまりしっくりきていなかった。OPの神殿が崩れるようなプロジェクションマッピングは、「それV6と関係なくない?」と思っていたし、中盤の見せ場として、ものものしい雰囲気で神殿が開き「V6」というモニュメントが出てくる演出については「お、おお…」と思うものの、そこに本人達がいなければキャーキャーは言えないわけです。正直、本人達の意図とは裏腹にV6の存在をあまり感じないものとなっていたように思います。だから、モニュメントをOPから背負って出てくる演出になったことや、プロジェクションマッピング用の映像が変更になったこと、その変更に関するセンスや対応の早さはさすがだなあ!!とうれしくなりました。


セットリストや演出の変更については、ご本人達もちょっと触れています。

「シングル曲が聴きたいという人がいる一方、シングルはここ数年、コンサートでやっているから、Bサイドっぽくてコンサートで披露していない曲を聴きたい人もいるし、アルバムの収録曲をフルサイズで聴きたい人もいる。(略)すべてのお客さんに満足してもらうにはどうすればいいのか、大きな課題だと改めて思いました」(三宅健/TV STATION 2003.06.18)

「一曲一曲としてはうまくいくんだけど、通してやるとなるとまた新たな課題が出てくる。(略)自分たちの思い入れも大事だけど、お客さんが楽しめるかどうかっていう部分とでちょっとしたズレも感じたから、そこを修正したりしながら」(坂本昌行/POTATO 2013年7月号)


曲の部分については、まさに三宅さんが言っていた通りで、私はBサイドっぽい曲やフルサイズで聴きたいという方でした。また演出に関しては、ほんとに1曲1曲はかっこいいんだけど前述のような理由で、全体はしっくりこないな〜と思っていたのでとても納得感がありました。こんな時アイドル誌があれば、もっと6人の話をきけただろうな〜。

(1)〜(3)をまとめると

ここまでまとめると、"V6"というグループを全面に出したコンサートにしたかったために全体6人出ずっぱり踊りっぱなし、そしてファンとのふれあいも大切にした…けど、ちょっと客席とのズレを感じる部分もあって試行錯誤した、というのが今回のコンサートだったわけですね。Bサイド曲だらけだった2011年「Sexy.Honey.Bunny!」は大きな変更なかったから、こちらは客席の反応もずれてないと最初から手応えを感じていたんでしょう。


この「温度差への嗅覚」「ツアー中試行錯誤した」というところも含めて、「客席を誰一人置いていかない」を実行するのがエンターテイナー集団・V6のすごさだなあと思います。もちろん全員が同じ思いで見ているわけでないので、かなりの難しさなんでしょうけど…。アルバム曲の合間におなじみ曲をはさんだり、どの曲でも踊っていたり、2階まで丁寧にまわったりすることで、ここ最近のシングルやアルバムで「V6が変わった」と思っている人も取りこぼさないという気合いを読み取れます。たとえばちょっと「新しいV6」に違和感のある人がいても、彼らがファンの方を向いていることに変わりはなく、「今まで好きだったV6」と地続きなんだと感じられるのではないでしょうか。


しかしこうやって振り返ると、今回のコンサートで核になる曲はやっぱり「kEEP oN.」でした。

kEEP oN.という曲の重要性

「やり続けること」をテーマにしたこの曲、演出もダンスする6人の背後に、彼らの赤ちゃんの時の写真が流れ、さらにデビュー時〜今までを振り返るような内容になっています。そしてもちろん、曲としても「1曲の中にバラード、エレクトロ、ラップ、ファンク、オペラなどさまざまな要素が詰め込まれた、“V6交響曲”とも言えるナンバー」(ナタリー/V6 西寺郷太&corin,インタビュー)なわけで、V6を彩る要素がつまっている。また全体の構成としても、keeP oN.より前がここ2年の曲*2、後が昔の曲…とOMGコンサートをまとめつつ"今と今までをつなげられる"曲なんだと思います。正直発売されたときには曲の攻め姿勢ばかりを感じていて「やり続ける」というメッセージはそんなに入って来てなかったんですが、オーラスで聴いた時に沁みる沁みる。「ああこの人たち、ずっと試行錯誤をしながら、V6続けて来たんだなあ…」と感慨深くなってしまいました。


さらにさらに、そうやって「きーぽんコン」と思うと、本編の締めが「ミュージック・ライフ」で、最終日のトリプルアンコールが「サンキュー! ミュージック!」だったのも頷けます。「MUSIC FOR THE PEOPLE」からはじまったV6、駆け抜ける鼓動が止まるまで…歌おういつまでも響け…。


また、V6の言う「音楽」って踊るための音楽でもある。「Music For The People Dancin'」だし「Dance to the music」なんです。だから、今回のコンサートで本当に「この曲まで踊る!?」ってくらいに踊って、バラードでも踊って、2階の通路でも踊って、これもまたきーぽんだなあと思ったのでした。「keep on dancing」って言ってるしね。


今後V6がどうなっていくのかわかりませんが、たとえ何か大きな変化があったとしてもそれはきっと今までの彼らから離れてしまうわけではないし、今いるファンを置いていくものではないでしょう。そう思わせるのが、今回の「Oh! My! Goodness」コンサートでした。

*1:BING♂は想像に近い演出ではありました

*2:前半にDarling、本気がいっぱいが入ったけど