V6担がJUMP担に紹介してみた。第3回「楽曲~V6後編~」

24時間TVを記念してHey! Say! JUMP担の千紘さんとお互いの好きなグループを紹介し合っていたこのシリーズ。互いにおすすめしたい曲を10曲ずつ選びましたが、いろいろあって、V6の楽曲たちをまとめた武井 六夫(ぶい ろくお)という一人の人間を仮定、歌詞や音楽の傾向を彼の半生に託して見ていくことで変遷を追っていくこといたしました。前編&JUMP編はこちらです。

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歌詞をすべて分析したわけではなく、大まかな流れを個人的に解釈したものです。歌詞の引用については、著作権上の引用ルールに基づいて行います。前回と同じく、また千紘さんからコメントももらいました。ついにはじまってしまう24時間TV、V6とJUMPちゃんもどんどん距離を縮めているようで、楽しみですね〜!

応援期(2006年~2010年)

これまで自分の人生に悩んでいた武井 六夫。就活に成功したせいか、どんどん周りの人を励ますようになります。余裕が出てきたんですね!また、生っぽいサウンド、重厚感のある音楽に変わってきたのもこの頃でした。下記の言葉(歌詞)はだいたい六夫くんが「君」に向かって言ってるものです。

「あぁ誰かのために 生きたって君は君だよ 笑って×6」(HONEY BEAT)
「君が択び君が歩んだ その道を後悔するな」(スピリット)
「シンデレラもジャンヌダルクも 一歩前に出たオンナの『正解』そーでしょ?なんも気にする事はない」(CHANCE!)
「見えない明日は見なくていいんだ 今日はきっと綺麗だから」(きっとよくなる)
「少しタチの悪い風邪がほら 長引いたから 心がぬくもりに気づかないだけ」(Bouquet)
「”ほほえむことが きっと君の役目”そう教えてくれるような めくるほど笑顔のフォトグラフ」(Portrait)

さらに自分自身も新しいステージへ行くぜ!という意気込みがすごい。次のステージへ行きすぎです……!*1

「走り行けLife Train 地図はいらない ほら未来が僕らに手をかざしてるだろう」(Train)
「そうさLife as a Voyager その先へ いつか描いた次のステージへ」(Voyager)
「始まりだすNext Stage,Goes on」(NEXPLOSION)
「崩れ行く歴史の音 聞こえたら 次のステージへ行く時だ」(will)

また、仲間や父親、さらにはミュージックにも感謝し始める。

「あの頃の幼い僕に 今なら言えることがある そうさ僕らは ひとりきりで強くなる必要なんてないさ」(僕と僕らの明日へ))
「感謝しているよ こうして今は男どうし肩を並べて」(BRAND NEW DAY,BRAND NEW LIFE)
「サンキュー!ミュージック!For my life」(サンキュー!ミュージック)

それもそのはず、六夫くんたぶん結婚しました。

「目覚めた時から自然に僕の傍に居る それがなんだか凄く当たり前さ」(グッデイ!!)
「ありのままの君でずっとそばにいてよ 世界の誰よりも愛するから」(Air)
「歩いてきた一本道が 君の道と重なってく 今日からはどうぞ 末永くたくさんよろしく」(明日の傘)

ななななんと……冒頭で励ましていた「君」が結婚相手だとしたら、けっこう情緒不安定なお相手ですね(いやこの結婚相手も、ファンの総体を概念化したものだと思ってますけども)。まあそれだけではなく、きっと転職したとか、管理職になったとか、いろんな転機のあるアラサー時代をすごしていたのでしょう。

しかしこのころも!定期的にパーティはしていました!(Crank it up!!) そして人妻と不倫(GUILTY)、相手の浮気(蝶)、ワンナイトラブ(OK)と、少しずつ影も見せる六夫くんでした。大人にはいろいろあるね。

この時期おすすめしたい曲

  • Voyager (アルバム『Voyager』収録)

ご存知、Hikariさん作詞作曲の人生旅立ちソング。この時期はかなりHikariさん翔(じゃんぷ)くんの「Aino Arika」とセットで聞きたいというか、シンメ的存在なのではないかと思います。

Hikari先生~!!!あぁもう良曲すぎる!壮大で静かだけどすごく広がりがあって、その広がりはきっとグループのまだ見ぬ明日!メロディーにメリハリと物語があって涙を誘います。歌うほうも聴くほうもグループの今を重ね合わせること不可避の曲というポジションなのでしょうか…?確かにHikari先生の作品だけあって、AinoArikaが好きな方は好きそう。(千紘)

  • Swing! (アルバム『READY?』収録)

こちらもまたごきげんなパーティーソングだぜ!ですが、タイトルどおりビッグバンド形式のスウィング・ジャズ風のアレンジとなっており、どこか上品さを感じる1曲となっています。更に歌詞にも「気分ジーン・ケリー」「アステアのタップ」などMGMミュージカルのスター*2の名前が入っていてにやっとさせられる、さすが井手コウジさんです*3

えーーーーめっちゃ好きずるい!!!!ください!!!カバーさせて!!!聴き始めた瞬間自然に音に乗っていた!!!ほんと上品って表現がぴったり。パーティーソングっていうともうミラーボールギラギラなDisco!!って先入観があるけど、これはもう上流階級のパーティーですね…。ダンスも見たけどラフだけどミュージカルっぽくてめっちゃ可愛い!!!「世知辛い 浮世笑い Floorを揺らせよ Break out」が好き。(千紘)

いけない大人期(2011年〜)

う~~~Sexy!ということで、ついにはじけてワンナイトラブを繰り返す六夫くん。でも、しょうがないです。だって最初とんがってたじゃない。しかも、さわやか好青年になったあともずっとパーティーはしてたし……。

これまでの相手は清楚系、真面目系っぽかったのに、一気にどんどん小悪魔系を狙い始めます。たぶんハーフ読モだろうな。

「One Nightのつもりが…ハマる!」(Sexy.Honey.Bunny!)
「一夜だけのSUPERNOVA 感じるだろwe’re so fly」
「よく似合うよ本当に ぼくのあげたピアスより」(Perfect Lady)
POISON PEACH 君を食べちゃいたい POISON PEACH でもね 駄目駄目駄目」
「騙されてもいい 君の素肌へ 愛憎を とどけたい」(D.I.S)
「AH あの時紳士出せば ジラフ DIAMOND 君 すべて僕のモノ そんで揉んで…」(BING♂)

しかし妻(仮)を裏切ったことにめっちゃ後悔したりもしている。また、ずっと愛する系のことも定期的に歌っているので、忙しいですね。

「いまぼくは抜け殻の fake 愛される fake 価値のない fake でも離したくない」(fAKE)
「もう一度だけ君のもとへ 愛をこめて行くから」(愛をこめて)
「一生で最後の恋だから 君を死ぬまで愛しぬきたい」(一生で最後の恋)

世の流行にあわせて、EDM、四つ打ち系を好み始めた六夫くん。これも、そもそもユーロビートの電子音から始まったことを考えれば、ある種の原点回帰と言えるのかもしれませんね。
そんな感じで弾けはじめた六夫くんですが、たぶん仕事や人生に自信がついてきたからなのでしょう。このまま上を目指す!!という意気込みがかなり伝わってきます。

「駆け抜ける鼓動 止まるまで 僕のミュージック・ライフ」(ミュージック・ライフ)
「荒れた道 転ぶたび 何度でも叫びな、坊主!」(kEEP oN.)
「Sky’s The Limit 辛い時にも 限界なんてないさきっと」
「笑われても けなされても 歩き続けるよ」(明日は来るから)
「終わらない夢を僕らは ずっと描いてゆくだろう」(Timeless)
「あの上 もっともっと上」(Wait For you)

そして、楽観的、強気にもなってきます。でも別にただ楽観的なわけではなくて、大変なことがあってもどうにかなるしどうにかできる……といった自信を感じる歌詞が多くなっていきます。

「心のチャージを忘れないで しんどいことは無理すんな」(バリバリBUDDy!)
「晴れバレするような 1DAY生きまSHOW!」(Hands UP! OK?)
「重い荷物置いて出掛けたなら…OK 踊ろう!」(FLASH BACK)
「弱気な世の中は 相手にしないから 俺達の手の平で 結局世界は 回ってくんだぜ」(大人Guyz)

この時期おすすめしたい曲

  • Supernova (アルバム『Oh! My! Goodness!』収録)

ワンナイトラブソングといえば……セクバニとも迷ったのですが、こちらで。ジャニヲタが絶対好きなやつ。2011年のコンサートでは、ポールダンス(もどき)も披露しました。

噂のスパノバ!もちろん存じ上げております!
かっこよすぎるー!!!!!抱いてー!!!!!ほんとこれ嫌いなジャニヲタいないでしょうよ!!!歌詞がストレートにワンナイトラブを描いててSexyさに溢れてるのがたまらないですね。うわーこれもJUMPにやってほしい…。

  • ミュージック・ライフ (シングル『ROCK YOUR SOUL』収録)

MUSIC FOR THE PEOPLE」でデビューしたV6が歌うミュージック・ライフだよ〜!このおもちゃ箱みたいなキラキラ感最高です。剛健のキャラメルボイスを全面に出すと、ここまで突き抜けられる。

いつまでも聴いていたい…!この軽やかさでどこまでも歩いていけそう。V6のグループ人生はミュージックと共にあるんですね。こんなに可愛い声のまま大人になるなんて夢広がるな~!

 

何ができるかもわからなかった六夫くん、だんだん仕事に自信をつけて、いろんな女性とわたりあっていく姿は、V6が仕事の力をつけて、いろいろなファンを獲得していく姿に、少しずつ重なるようでした。この地に足のついた生活を予想できる楽曲陣だということが、V6の歌の特徴でもあると言えるのかもしれません*4。例えば「この曲は前に候補に上がってきてたけど、少しサウンドが古くなっちゃったからアレンジを変えて……」と話すことがあるように、流行を取り入れた音になっていることでまた余計に、時代が見えるような気がしてくるのかもしれません。

20周年では、「Timeless」「Hello」「〜此処から〜」「Wait for you」など、これまでの時の流れを感じさせるような楽曲を次々と披露してくれました。特に「〜此処から〜」は、6人で作詞しており、V6のファンでなくともアイドルファンならぐっときてしまうこと間違いなしです。節目となった2015年から先、どんな姿を見せてくれるのか。またいつか振り返ってみたいな〜と思います。 

おまけ JUMPと歌ってほしい曲

まじで迫ってきてしまった24時間TV、ぜひJUMPと歌ってほしい曲を実現性を考えずに選びました。

  • 羽根 (アルバム『Volume6』収録)

どこか切なく透明感のある曲をぜひ15人で……。2003年のコンサートで、6人の周りに円形に雨をふらせ、虹色の照明を映した演出が最高だったのでそれでお願いします。

時間の儚さを感じる…好きにならなければ知らずに済んだのにっていうくらい、切なさを孕む曲ですね。

その演出最高!その上をJUMPがSUMMARYでお馴染みの円形フライングしましょうか?

  • SP (アルバム『SUPER Very best』通常盤ボーナストラック)

サンプリング担当☆Taku Takahashi、振付s**t kingzという、じゃんぷくんのRide With Meとも共通点があるこの曲。15人でがっしがし踊ってほしい。

かっこよすぎる!!! s**t kingz様最高!!! はっ!この振り付けRide With Meのあそこと似てる!?っていう部分がちょこちょこあったので、RWM好きのJUMP担には是非見てほしい1曲!!
途中SPのメロディが入って来て岡田くんがソロでRap始めるのがすっごく高まります。
15人のフォーメーションダンス、見てみたいですね。

 

*1:実際のところ、「学校へいこう!」がリニューアルして、より学生を応援する内容に変わったこと、「早稲田アカデミー」のCMタイアップを定期的にやることにより、応援ソングが増えていったという背景があります

*2:余談ですが、この2人が演じた役を両方やったことあるのが坂本昌行だ!

*3:ジャニヲタが大好きなKinKiのボニバタなども井手コウジさん

*4:実際のV6はすごい二次元感あるんですが