はまるとはまらないの間にあるもの

ここ最近、いろいろなものを見て気づいたことがありました。それは私がどうにも「歌って踊る男性たちのパフォーマンス」が好きということです。そんなことはまあ元からよくよくわかってはいたのですが、実は少し思い違いをしていた部分もありました。それは自分が「男性の集団の物語」が好きだと思っていたことです。

小さい頃から本が好きだったし、舞台や映画、ドラマを見るのが好きでした。大学でも現代文学を専攻したし、自分は物語が好きだというのは、やはり根本にあるのだろうと思います。だから、アイドルも「物語」として見ているところが結構大きい。一方で、こんなに「チーム男子の物語」が好きなんだから、もしかしたら今後、スポーツなどにはまることもあるかもしれないな……と考えてもいました。実際に周囲には野球にはまっている友人、サッカーにはまっている友人、バレーボールにはまっている友人等たくさんいて、互いに沼を紹介しあって騒いだりしていました。

しかしよくよく考えると、私は試合の内容を、全く覚えられていなかったのです。気付いたきっかけはスポーツ漫画の話をしているときでした。「物語」が好きで「男子の集団の青春」が好きなので、名作バスケットボール漫画ももちろん嗜んでいましたし、最近では人気のバレーボール漫画も読んだりしたのですが、試合以外のストーリーは覚えているのに、試合の展開が全然思い出せない……。「バスケがしたいです」って崩れ落ちたところはよく覚えているのに、誰が点を入れたとか、どこが勝ったとか、さっぱり思い出せない。漫画だけでなく、昔リアルで見に行った試合の内容も思い出せない。というかよく考えたら、なんでこの人たちボールをつきながら走ってるんだ? 網にボール入れてるんだ? みたいな。ご、ごめんなさい!!

そして思ったのは、これはミュージカルにあまり親しんでいない方がよく言う「ストーリーは良かったけど歌は思い出せない」「なんでミュージカルで突然歌い出すのかわからない」と同じことなのではないか? ということでした。

さらにそんな感じのことを踏まえて、いろいろな物語を思い浮かべてみると、例えば「アクション」「ミステリ」「特撮」「戦記物」など、乱暴に言って「物語パート」と「パフォーマンスパート」に分かれるようなものは沢山あるのでした。で、そのジャンルにハマるには、やはり「パフォーマンスパート」への思い入れが肝になってくる。

と考えていくと、アイドルはとてもミュージカルに近いです。私は雑誌のインタビューやTVや現場から垣間見える様々なエピソードから彼らの物語パートを楽しみ、歌やダンスをパフォーマンスパートとして楽しんでいます*1。彼らの歌に彼らの物語を見出す事も多いです。だから私は結局「ミュージカル物語」が好きだったんだなあと思ったのでした*2。逆に、歌って踊るパートがある男性の物語だったら、2次元も2.5次元も3次元も行き来できるんだというのも気付きでした。

 

これは本当に個人的な好みによるし、スポーツものもミュージカルものも両方好き! というように、いろんな種類のパフォーマンスが好きな人がいても全然おかしくありません。また勘違いされたくないのは、あくまで「ズブズブに沼にはまるか」というレベルの話をしているのであって、例えば普通に何かのスポーツの試合を観に行ったり、友達から選手のエピソードを聞いたりするのはとても楽しいということです。

ただ、「Airはコンサートで3回歌ってるけど、やっぱり私は2010年が一番好きだな」とか「〇〇の今年の演出は少しここが違っていて印象がこうなったね」とか話すように、「〇年のあの試合での〇〇の一投が云々」みたいな風にはハマれないのではないか? という気がしています。何かが悪いということではなく、さっきも言ったようにパフォーマンスパートへの思い入れが肝になっていて。自分は物語だけではまれるんじゃないかと思ってたけど、そうではなかったんだな〜という気づきがあったということです。当たり前だったらすみません。

繰り返しになりますが、好きな「パフォーマンス」が複数ある人もいるだろうし、物語パートだけではまれる人、パフォーマンスパートだけではまれる人、あるいはもっと別のところではまれる人、そもそも物語として見てないわ! 等いろいろな人がいるだろうと思います。もしかしたら、私もこんなことを言っておいてころっとスポーツにはまることがあるかもしれません。ちなみに今回スポーツを例に出したのは、私の周りにスポーツが好きなオタクは沢山いるし、じぶんもチーム男子が好きなのになぜはまらないんだろう? と考えたことがきっかけでしたので、スポーツを別のものに言い換えてもいいと思います*3

もしこの世にジャニーズがなかったら、歌って踊る男性がいなかったら、自分はこんな欲望に気づかないまま生きていたんでしょうか? もしくは、別のものにはまっていたのでしょうか? そこはまったくわからないな。

 

余談ですが、この「スポーツのパフォーマンスパート」を「歌とダンス」にしたのが、「テニミュ」などの作品であれば……これはちょっと怖いですよね! もしスポーツにはまるとしたら、スポーツものの舞台→その題材のスポーツ、と流れていくのではないかと予想しております……。

*1:ミュージカルも、実際「楽屋裏もの」が沢山あって、ショービジネスの世界を描いた作品が沢山ありますしね

*2:パフォーマンスパートのない普通の物語だったら、作品単体ではまったりすることもありうる

*3:しかし、スポーツを好きなのは男性が多くて、歌って踊るのを見るのが好きな人は女性が多いのはなんでだろう不思議