【プレゾン感想】PLAYZONE ’91 SHOCK

前回からえらく間が空いてしまいました…SHOCKです。SHOCKといえば、堂本光一さんが現在も公演を続けていることでおなじみ、またファンじゃない方も「聞いたことある」「階段から落ちるんでしょ?」「チケットとれないんじゃないの?」等々おおまかに伝わっていることが多い有名演目です。しかし、この91年SHOCKと現在のSHOCKがいっしょかというと、とんでもない。
 
ざっくりまとめると、90年の「MASK」、91年の「SHOCK」を合体させたのが、2000年の堂本光一主演による新しい「SHOCK」でした。更に光一さん自身が大きくストーリーや演出に変更を加えた物が、2005年から現在に続く「Endless SHOCK」となります。ややこしい。私が独断で恣意的に選んだ各場面の要素の受け継がれ方を表にしましたので下記ご確認ください。
 

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日生MASKは映像化もされていないので観る術がなく、ファン方のレポートなど参考にいたしました。おまけにジャニワもつけましたが、ここにドリボとか滝沢革命とかつっこんでもおもしろそうかなと思います。帝劇SHOCKはストーリーもかなり91年SHOCKを踏襲していたのに対して、Endless SHOCKではほとんど原型が残っておりません。しかし、重要なのが「Show Must Go On」という概念。これが組み込まれたのが91年SHOCKだったからこそ、この演目名が受け継がれることとなったのではないかと思います。
 
ちなみにストーリー自体は、少年隊のコンサート内でやった「少年たち」というミュージカルが原型らしいです。
 

 

■ストーリー
1981年、"スター”のバックで踊る日々を卒業し、グループとして独り立ちした少年隊の錦織、東山、植草。全国ツアーをまわっている途中、バイクに乗って会場に行きたいとわがままを言った錦織と、それにつきあわされた植草だが、悪天候のなか橋から落ちてしまう。重傷の植草のためにも、代役をたててステージの幕を上げるべきと言う東山は周りの反対を受けるが…。

 

 
■トニセンの出番
今回出ているのは井ノ原さんのみ!上の2人はちょうど辞めていたころみたいです…。よく井ノ原さんが言っている「初舞台での台詞は『クジラだー!』だった」というのがコレなんです。その場面は、あまりにも暗すぎて誰が誰だかさっぱりわからないのですが…。
 
一番よくわかるのが、2幕はじまる直前…だと思うんですけど私どれだかわからなくて…井ノ原担の方教えてください…。降りている幕の前で、アンサンブルたちが準備運動をしている、という演出があるので、そこにいるらしい。
 
ただ他にもTOKIO*1が出てきてほとんど棒立ちの初々しさを見せていたり、SMAPの中居さん稲垣さんが劇中のショーに駆けつけるという設定でお花を渡していたりと、Jr.的に面白い場面はいくつもあります。中居さんとのやりとりに錦織節が光る…。
 
錦織「何かお前達もこのあとにステージで何かやるんだってな。何やるんだ?」
中居「聖闘士星矢を!」
錦織「聖闘士星矢か…じゃあちゃんとせいや
 
稲垣さんはずっとにこにこしててかわいい。
 
■1幕
1幕冒頭にて在りし日の森光子さんが出て来てプロローグを読み上げてくれるのですが、これは全日程やっていたのだろうか。すごいなあ。「そこには喜びと〜♪」って歌が好きなのにSHOCKはアルバム化されていないため音源を手に入れることができなくて悔しい…。
 
1幕の見所は、白鯨ですね!エイハブ船長(錦織)に「あなたはあの鯨に今度は右の足を、その次は左の手を食いちぎられることを望んでいる。そして最後にはその心臓を食べてしまってくれればいいと思っている!そうじゃありませんか!」と糾弾するイシュメル(東山)。ちょっとここ色っぽいよね〜と思います。だがいつのまにか鯨に縛られて「銛を打て!この化け物を殺せ!!」って言う船長で爆笑してしまう。はじめて帝劇旧SHOCKを観に行ったときも、この白鯨で笑いが止まらなくなったことを思い出しました。あ、そういえば白鯨は水中イメージのフライングしている。フライング導入ってこれが初めてだったりするのかな?
 
またtour中の電車や車が解体される演出やバイク事故のくだり、帝劇旧SHOCKではおなじみだったので、これがオリジナルか〜と興味深かったです。バイク事故、帝劇旧SHOCKでは悪魔のせいだったけど今回は完全にニッキのせいなのでつらい…。ちなみに「あの…踊れますか?」のあとは「踊る…!?あのですねえ、左足の骨がむちゃくちゃにくだけてしまっているんですよ!」でした。「とんでもない!」じゃなかったよ!
 
■2幕
2幕も少年隊がひとつになっていなくてけっこうつらい…。中村繁之さんをメンバーに入れて「あいつが帰ってくる場所を守り続ける」と考えてる2人に対して、植草さんは「もう俺のことなんか誰も覚えていない、戻る場所はない」と考えてしまうわけです。もう2名で活動すればいいじゃん…中村繁之さんも代役でずっと活動して気の毒…あとちゃんと復帰のこと考えてるって克ちゃんに伝えたげて…等々言いたいことがたくさん出てくるよ。中村さん心広すぎる。
 
ただ、この「誰かが欠けたときもショーの幕をあける」「ショーを遂行することによって、欠けた人が戻ってくる場所を守る」という考え方は、シリーズ通してずっと貫かれているものだと思います。Show Must Go Onは、客のためだけじゃないんですよね。
 
最後の台詞「みなさん少年隊です!」は、MASKと同じです。スクリーンに表れる「It is 2001 — I Love New Century. I Love Big Earth. I Love You. More Than I Did Yesterday.」の文字は…スケールでかいっす。
 
■ショータイム
カーテンコールでいきなり爆発してショータイムになります。かつてキンキも歌っていたSPECIAL RED、やっぱり良い。
 
■ストーリー
1981年、"スター”のバックで踊る日々を物足りなく思っていた錦織(錦織一清)、東山(東山紀之)、植草(植草克秀)にマネージャーの山村(山村美智子)が渡したのは、メジャーな会場ゼロ・あちこちを回る日程…つまり、3人だけのステージツアーを行うことになったのだ。それから3人は中村(中村繁之)とTOKIOをバックバンドにつけて、グループとして独り立ちする。
 
それから3年、ツアーで全国を巡るなか、次の会場へオートバイで行きたいと言い出す錦織。周りのみんなは危ないと反対するが、錦織はもっと自由にやりたい、と植草を誘って2人乗りのバイクで行ってしまう。だが嵐の中、バイクごと橋から落ちてしまった。錦織は軽傷ですんだが、植草は緊急手術に。「踊れますか…?今夜ステージがあるんです」医者に聞く東山だが、元のように歩けるかすらわからないと一蹴される。ステージに立つ気になれないと言う錦織を東山は「客席で待っている人たちがいる」と説得するが聞き入れられない。3人用につくられているショーを2人でやるわけにはいかないため中村繁之に代役を頼むが、「植草君に悪い」と断られ「俺一人でやる」と決意するのだった。だが、1人でショーをする東山の前に表れたのは錦織と中村。3人でのステージは好評で、マスコミが殺到する。
 
それから2年、足の怪我がなおらない植草は海辺の家で白い鯨を待ち続けながら曲を作っていた。見舞いにくる東山に笑顔を見せる植草だが、錦織に対する恨みは消えない。一方錦織はいつも植草の夢を観ると独白。「だがあれは植草じゃなかったのかもしれない…鯨のように優しい目をして俺を食いちぎろうとしていた」植草のことを考えながら舞台上で「白鯨」のエイハブ船長を演じる錦織。そしてイシュメル役の東山。
 
海辺の家で白い鯨を待ち続ける植草に表れるイシュメル東山の幻影。そんな日々にマネージャー山村が大ニュースを持ってくる。植草が作詞作曲した「輝きの日々」のレコーディングが決定し、シンガーソングライターとしてデビューできるという。「あいつらを追い越してやりたい」その一方でニシキ・ヒガシは「植草の作った曲を3人のデビュー曲にしてヒットさせよう、そしたら作曲家として戻って来てくれるはず」と反対する中村の意見も聞かず、サプライズとして勝手に曲を発売してしまう。
 
「人の曲を盗みやがって、やり方が汚いんだよ!」TVから流れる輝きの日々をきいて激怒する植草は家を飛び出してしまう。曲のヒットで3人にはまたマスコミが殺到、そこへ山村が「克ちゃんがいなくなった」と血相を変えて現れ、錦織は植草と対決するため家に向かう。東山は「植草が部屋を出て行った…これでいいんだ」と納得。
 
岩場で「俺をにくめ!殴れ!」と植草を挑発する錦織。飛びかかる植草に、足が治っていることを刺激する。錦織と東山は、植草が部屋を飛び出したと聞いた時に「足が治った」と気づいていたのだ。「仲間ってそういうもんか…」と感動する中村。そして少年隊3人の復活ステージが幕を開けた。
 
■セットリスト
・1幕
かがやきの日々 〜THINGS&THAT DREAMS ARE MADE OF〜 Overture
かがやきの日々 〜THINGS&THAT DREAMS ARE MADE OF〜 Ballad
かがやきの日々 〜THINGS&THAT DREAMS ARE MADE OF〜
1991
1981 -未来(あす)への疾走
TOUR
OH MY GOT HELP ME!
SHOW MUST GO ON
MIDNIGHT DANCING 〜Heart Of Might〜
TOGETHER
MASS COMMUNICATION
あの日…
あの日…(Instrumental)
白鯨のテーマ
 
・2幕
マヤカシ
SOMETHING WONDERFUL
SOMETHING WONDERFUL(Instrumental)
輝きの日々
 
・ショータイム?
SPECIAL RED
 
■キャスト・スタッフロール(抜粋)
ニシキ:錦織一清
ヒガシ:東山紀之
ウエクサ:植草克秀
 
 
ノオチン:乃生佳之
 
JHONNY’S JUNIOR
 
SPECIAL THANKS 森光子
 
企画:安倍寧
作・構成・演出:ジャニー喜多川
作曲:Henry Krieger
作曲・音楽監督:ボブ佐久間
脚本:森泉博行
振付:名倉加代子  ボビー吉野 Jeffrey A.AMSDEN

*1:長瀬加入前