ジャニーズ YOU&ME アイランド、元ネタ&いろいろメモ(2幕前編)

さて2幕です。もう終わってだいぶ経つけども…!2幕で結構びっくりしたのは、宇宙の扱いが小さくなっていたことと、少年隊の2000年代の曲がたくさん使われていたことでした。

 

宇宙の扱いについて、今までは「地球が崩壊したから宇宙へ」「飛ばされたプロデューサーを追って宇宙へ」「宇宙に行かないと宇宙に未来がないことがわからないから宇宙へ」「宇宙から地球を見下ろして地球について俯瞰的に語り合う」などといろいろな理由があったのですが、今回は抜群にあっさりしてます。そしてそこで話されることも、いや大事だけどそれ劇場の屋上で話し合うのでもいいかな…?という感じのことだったりします。
これまでのジャニーズ舞台における宇宙はかなり万能な存在で、生と死の間にあり、過去と未来を自由に行き来できる、日常を超越した空間という感じ。超空間だからこそ過去・未来を見渡し地球という規模のでかいものについて語り合っていたのです。そしてプロデューサーも最後に宇宙にとどまるのか地球に戻るのか、という点が死のメタファーとなっていた、と解釈していました。
それが、今回プロデューサーがいなくなってしまったことで、場所が宇宙であることの必然性が薄くなり、より現実的な話が繰り広げられるようになっています。これはやっぱりジャニーさんいよいよ自分のいない世界を…などと考えてしまいますが、一方でジャニーさんの演出舞台というジャニーズ屈指の箱庭で夢を叫ばせるのはどうなのよ、という気もします。ネット解禁してもっとテレビに売り込んだ方が…。ただ、改めてこの物語を整理していて「幼い自分と出会う」という展開のために、時間を超越した空間である宇宙が必要だったのかもしれない、と思いました。

そして少年隊の2000年代の曲について。これまでも少年隊の曲は色々歌われてきましたが、基本的に大舞台で歌われるのは1999年くらいまでの曲でした。これは特にSMAPJ-FRIENDS・Jr.黄金期という三世代だった嵐結成以前の時代に、(多分)「KYO TO KYO」などをきっかけにJフレとJr.黄金期で同じように少年隊の楽曲を歌い、少年隊が世代を超えて共通する言語になっていたということが理由なのかなと思っておりました。まあそこまでいかなくてもこのころまでの思い出がすごいから、何回も歌ってるのかな?とか。
しかし、今回はデビュー組が少年隊の歌を歌わなくなった2000年代の曲がかなり入っています。つまりここら辺の歌は、J-FRIENDSや嵐などは知らない・歌うことができない楽曲たちなのです。単純に映像見返して「この時代もいいじゃん!」ってなっただけなのかもしれないですけど、なんで急に…??とびっくりしました。結論は出ません!

そんなわけで前置きが長くなってしまいましたが、2幕についてつらつらと書いていきます。

宇宙

♪Mysterious Dance(東京B少年→Hi Hi B少年)
 PLAYZONE 2005 ~20th Anniversary~ Twenty Years(2005年/青山劇場) ※東山ソロ
 ABC座 星(スター)劇場(2012年/日生劇場
 ANOTHER(2013年/日生劇場
 ANOTHER(2016年/大阪松竹座

ミステリアスダンスだけ即特定されてたのは、こんなに歌われてたからなんですね!少クラでも安井さんたちが歌っていたのか。

2幕の最初、B少年のゼロ・グラビティからスタートです。会見の際の安井さんの「2幕の頭は亀梨くんや玉森くんがやっていたイメージがある。そこを任されるところにすごくジャニーさんの気持ちを感じる」という、「推されてる」をうまく言い換えた発言がめっちゃ面白かったです。ジャニーさんのお気持ち表明…。あとマイケル・ジャクソン的な人は、JOHNNYS' Future WORLDの時に九州男児新撰組の子がやっていました。九州男児の残り香がすごい。

そしてこのあと平野「子供たちは未来があっていいな。俺たちものんびりしてたら足元をすくわれる」美勇人「もうついていけねえよ!」平野「おままごとなら勝手にやれ!」岸「ショウの気持ちもわからないのか!」海人「俺だって辞めてやる!」みたいな感じで揉める(うろ覚え)。この時神宮寺が安井さんの手を掴む→顕嵐ちゃんが止めるという細かい芝居が繰り広げられていた。

♪宇宙序曲~HOW HIGH THE STARS~?(平野)
 JOHNNYS’ALL STARS ISLAND(2016年/帝国劇場)

ヴァサイエガ渉「お兄ちゃんは何を目指してるのか自分でもわかってないんでしょ?どうやら体験しないとわからないようだね…」怖いよおおお。ここで球体フライング。そしてまたヴァサ「ここはお兄ちゃんが学ぶための場所だよ。太陽の裏側。地球のようで地球でない。楽園でもあり墓場でもある」お、おう??

平野が「どこへだって行ってやる!ここにあるのは俺の未来なのか、それとも…」と開き直ると、「答えにたどり着くのにちょうどいい姿、落ち着いた姿にしてあげる」「幼い頃に見たあの夢を思い出して」と爺さんにされる。

しかし今までのプロデューサーは「狂ってる!」と非難されていても、最終的には「実は狂ってると思われてる人の方が正しかったんだ!」みたいな感じで全肯定されてたのに、今回は「暴走しちゃダメだよ」というメッセージを感じる。ま、まさかSMAPのことがトラウマに…?

・歴代爺さん
 錦織一清PLAYZONE’92、PLAYZONE’05、新春滝沢革命’09〜’12)
 東山紀之PLAYZONE’05)
 滝沢秀明(新春滝沢革命’09〜’12)
 薮宏太(JOHNNYS’World ’14)
 山田涼介(JOHNNYS’World ’14)
 戸塚祥太(ABC座星劇場’12)
 内博貴(JOHNNYS’ALL STARS ISLAND’16、JOHNNYS' Future WORLD’16)
 平野紫耀(JOHNNYS' Future WORLD’16)

ニッキさんの92年やニッキ&ヒガシの05年は、若者が急にじいさんにされるというより、単純に未来の描写なんですが、よく引き合いに出されるので記しておきます。勝利は爺さんにならないんだな~!

♪WITHOUT YOUR LOVE(永瀬廉、Prince)
 JOHNNYS’ALL STARS ISLAND(2016年/帝国劇場)※藤ヶ谷&玉森曲 

「俺たちの未来はショウとともにある」「俺たちも宇宙へ行こう!」と言い出すれんれん&Prince。そんな簡単に行けるんかいなどというツッコミはもはや意味をなさない。

♪憧れの星たち?(HiHi Jet)
 JOHNNYS’ALL STARS ISLAND(2016年/帝国劇場)

We are ユニバースみたいな曲、これかな?ローラー組(HiHi中心)は「まだかなあ~」などと言って先に宇宙についていた模様。

♪The Shining star(永瀬、Prince、HiHi B少年)
 JOHNNYS’ALL STARS ISLAND(2016年/帝国劇場)

中央の丸い輪っかからどんどん出てくるれんれんとPrince。完全に通り抜けフープ。この歌去年の安井さんかわいかった思い出なので今年は出てこなくて寂しいです。

♪"D"(平野)
 PLAYZONE 2005 ~20th Anniversary~ Twenty Years(2005年/青山劇場) ※錦織ソロ
 ABC座 星(スター)劇場(2012年/日生劇場

じいさんになった平野がピアノを弾き出しフライング(SHOCKの車のやつですね)。子供達が「もしかしておじいさんってやつ!?初めて見た!超ラッキー!」などと言ってるのがぞくっとします。この子供は元木湧くん、ヴァサ、一世の時など日替わりだったらしい。子供「ここは太陽系の新しい惑星。宇宙は不思議なところ、ありもしないものが現れる」と言ってるけどさっきの太陽の裏側とは違うところなんだろうか?

ちなみにこの”D”の演出は、ピアノ以外の部分が大体PLAYZONE 2005と一緒すぎてびっくり。

世界の悲劇

♪My Heart will go on
 CELEANE DION(1997年)
 JOHNNYS’WORLD(2012年~2016年/帝国劇場)
 JOHNNYS' Future WORLD(2016年/博多座梅田芸術劇場
 JOHNNYS’ALL STARS ISLAND(2016年/帝国劇場)

おなじみタイタニック。スペオキ扱いだけど、ちょっとずつ短くなっている気がする…。設計士の安井さんはこれまでの設計士より落ち着いていて慈愛に溢れた表情で「私が設計した豪華客船、タイタニック号。その佇まいは豪華でゴージャス。もちろん安全対策も番宣です」と自慢し、柱とか撫でたり楽しんでいる人たちを優しい目で見つめたりしています。

今までの設計士はもっとドヤ感が強くて、沈没時に「まさか完璧なはずの設計が…!?」と驚いていました。つまり人間の驕りを表す存在でもあったわけです。今回はタイタニックが短くなって、設計士が船と一緒に沈没する場面がないので、優しい感じなのかな、と思いました。

ヒンデンブルク号*1
 JOHNNYS’WORLD(2012年~2016年/帝国劇場)
 JOHNNYS' Future WORLD(2016年/博多座梅田芸術劇場
 JOHNNYS’ALL STARS ISLAND(2016年/帝国劇場) 

こちらもおなじみヒンデンブルク。これもちょっと短くなっている。ここの真田さんが真骨頂って感じですよね〜。私は自害するときのシルエットが好きでした。

♪All I NEED(prince)
 JOHNNYS’WORLD 2015-2016(2016年/帝国劇場)
 JOHNNYS' Future WORLD(2016年/博多座梅田芸術劇場

「宇宙に来ても学ぶのは悲しい過去ばかりだ。100年前の悲しい出来事が今も起こっている」みたいな感じで地震原発事故、テロなど世界中の災難について語り始める。「なんで人間は殺しあうんだろう」「明日にも隣の国からミサイルが飛んでくるかもしれないのに、のんきにしていていいのか」「平和とは何か、もっと学ばなければ」人種や宗教を超えて本当の幸せは何なのか」といった感じで語りあうPrince。隣の国のミサイルにどきっとしますよね…。

そして!らぶ担的には長妻!上手でピアノ伴奏!いや弾いてるかは別にして、ここに!?とびっくりしました。

 

長すぎるのでさらに後編へ続く…。

 

1幕はこちら 

sasagimame.hatenablog.com

 

 

*1:ブルクなのかブルグなのか、こっちのが一般的みたいなので