Love-tune全員退所への思いと、ジャニーズ事務所への心境劇的ビフォーアフター

11月30日、ジャニーズJr.のユニット・Love-tuneの全員退所が発表されました。私の一番好きなユニットです。

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他担の友達と話した時には「意外と元気そうな反応だったのでよかった」と言われたりもしたんですが、私の落ち込みのピークがサイゾーウーマンの記事(16時ごろ)くらい*1。電車で涙目になり、駅のトイレで一生懸命目薬さしてアポ先行って、仕事終わりにらぶ担と飲みに行く約束も取り付け、実際に発表された時(19時)には「き、きたーーー」となんか退所ハイになってしまったという感じです……が、後から来る、退所ローが。すなわちこれ、「HiGH&LOW THE 退所」。HIROさん映画化してよ!!

 

とはいえ、これまで、本当にこの数ヶ月封印されし名称†Love-tune†…a.k.a.名前を呼んではいけないあのグループ…などと茶化してるけどもガチでその時表に出る人も口に出せず、「メンバー(なんの?)」「その時一緒にライブをしていたメンバー」「いつも誕生日を祝っているメンバー」などと濁されまくっていたLove-tuneが、最後の最後で、ちゃんと存在していたんだ……と、退所のお知らせでやっと実感できて呆然とした感じでした。

 

それでも、ジャニーズJr.なのに退所が発表されたこと、全員一緒の発表となったこと、解散とは一言も書かれていなかったこと、退所日も発表されたこと、そして安井さんレギュラーの「らじらー!サタデー」で発表について話せたこと、おそらく3月31日の退所直前まで、ラジオに出続けること。そういう一つ一つが、すごくかっこいいな、と思います。本当に奇跡のようによくできたユニットだ。

 

mdpr.jp

 

辛いかもしれないけど、こうやって本人が話してくれる機会があったことは本当にありがたかった。数カ月聞きたくて聞きたくて聞けなかった「僕たちLove-tune」というフレーズが聞けて、嬉しかった。事務所の最後の恩情だとしたら、これだけは良かったなあと思うし、そもそもNHKとの契約がちゃんと強そうで助かった…と思いました。

 

彼らはこれまで一切環境について表立って文句を言っていなかったし、11月に公開された映画『ニートニートニート』の舞台挨拶でも、美勇人さんが「ジャニーズあるあるだね」とか、「ジャニーズイズムが浸透してて嬉しい」とか、すごくジャニーズについて楽しそうに話している。まあ実際円満なのか全くよくわからないけども、「キラキラして、楽しそうで、楽そうで、っていうイメージでいいと思う。そう思われていることが嬉しい」「頑張ってないね、アイドルだから」と言ってた安井さんのアイドル哲学を思い出します。

 

円満にすませたいんだと思うし、そのほうが今後も活動しやすくなるんだろう、とは思うから、ここから先は事務所への文句というわけではなく、あくまでも個人の心境やスタンスの変化、事務所担としての担降りブログみたいなもんとして受け止めて欲しいです。

 

ジャニーズ事務所への心境の変化

おたくとしてはこの8ヶ月が本当に辛くて、もうこんなひどいところから離れてほしい…と思っていたから、実は解放されて嬉しかった気持ちも大きい。いや、驚きでしょ。ジャニーズ事務所様の忠犬こと私が…。悪の組織の忠実な部下が、急に後ろからボスに刺されて「〇〇様…なぜ……」といううめき声とともに死んでいく感じですね。うける…。そこらへんの心境については以前も書きました。

 

sasagimame.hatenablog.com

 

加えて、割とらぶ担と話してたのが「急にジャニヲタの友人達と話が合わなくなる」ということのショックさ。私「Love-tuneがこんな状態でさ、こんなの絶対おかしいよ…」友人達「モルダー、あなた疲れてるのよ」モルダー「ほんとだもん! 本当にトトロいたんだもん! ウソじゃないもん!」…みたいな(比喩です)。だから、文春のLove-tune記事がヤフトピに載ったことで「ほらトトロいたじゃん!!祭りじゃん!!」みたいな気持ちだったし*2、その時の安井さんの写真が盛れてたので興奮しました。ヤフトピに載るジャニーズJr.安井謙太郎*3

 

でもこれも前に書いたけど、今回対峙した言葉は全部、これまで自分が口にしていた言葉なんですよね。

 

「考えすぎじゃない?」

「もっと報われてない人もいるよ」

「そっちも悪かったんじゃないの?」

「ジャニーズがやばいことなんて、知ってたでしょ」

 

だから、友人達に対して嫌な気持ちはないし、なんなら「私もそう思ってたんだよ…でも…」とその場で口に出してたし、出せるくらいの友達でよかったなと思います。

 

例えるなら、男性に、痴漢とかの話をした時にもちょっと似ているかな。「学生の時とか、電車の中に痴漢がいていやだった」と話した時に、「でも、冤罪も多いでしょ?」「その時の格好が悪かったんじゃないの?」「自衛しないとダメだよ」などと返された時の「えーー!?」って感じ。自分としては、他分野では割とリベラルな見解を持って生きているつもりだったのに、ジャニーズに関することだけはダブスタになってしまっていたのかもしれません。振り返ると、今となっては「いやいや、どう考えてもおかしいでしょ…」と思うようなことも、なぜか好意的に解釈してしまっていました。

 

でも、本当にどっちの気持ちもわかってしまう。その点で、両方の通訳みたいなことができるんではないか?と思い、心境の変化を記しておきたいなと思います。宗教から抜けた人が振り返る、ジャニーズ事務所についてネガティブなことを言われてムッとしてしまう理由です。

 

(1)元々叩かれることが多いから、自衛意識が強い

最近は減ってきているかもしれませんが、やはり「ジャニーズが好き」ということって他の趣味に比べたらばかにされることも多く、それゆえに何か言われた時に反射的に相手を「敵」認定してしまう、ということがあると思います。

 

実際に、事務所だけでなく「ジャニヲタを叩きたい」と思っている人もいるんだろうな〜と思うし、めっちゃ趣味マウンティングされることもある。私もなぜか飲み会で「ジャニーズなんかよりスポーツの方が感動するよ。本物だから」などと言われて、「なんでそんなことを言われなきゃならないんだろう…」とびっくりしたことがあります。

 

でも、被害者である、という認識から自衛意識が強くなり、ただ相手の意見を否定したいだけで過剰に事務所擁護をしてしまう、みたいなこともあったかもな…と思います。し、そうなってるんだろうな…という人を見かけることもあります。

 

(2)やばいアンチを見すぎている

やっぱジャニヲタ母数が多いので、なんでも悪い方に解釈するアンチとか、陰謀論とか、「それはないでしょ…」という主張もたくさん見すぎていて、ネガティブなことを言ってくる人はとりあえず警戒してしまう。

 

実際に愚痴ってる方は、そこまで強い意識はないし、アンチ化もしてないんだけど、「考えすぎじゃないの?」と言われることで、逆に「誰もわかってくれない!」と、より暴走してアンチ化してしまうこともあるのかな、と思いました。

 

(3)運営側の目線になってしまう 

例えばこれが普通の会社と社員(契約社員とか)の話だったら「ひどい!!」ってなりそうなものだけど、なぜか自分が社長でもあるかのように、運営目線で語ってしまう。そうなると、「会社のためならしょうがないんじゃない?」という風に、不思議と全体主義みたいな感覚になってしまう。絶対自分の会社だったらそうは考えないのに、なぜあんな風になっていたんだ…とハッとしてしまうのでした。

 

運営と一体化したような気持ちになることで、自分もまるで大きなものの一員になったような気持ちになれる、ということなのかも。正直どこかで自分も「おかしいぞ」とわかっているのに……というかわかっているからこそ、何か指摘されるとムッとしてしまうし、「〇〇な人を会社が悪く扱うのは当然」とか言ってしまうのだろうと思います。

 

一方、「事務所ひどいょ。。無理。。。」となってる方は、別におたくを否定したいわけではないんだよな…というのも、こっちの立場になってわかりました。なんだけど、おたくの方は運営目線だから、自分自身も否定されるような気持ちになってしまうよね。

 

(4)公正世界仮説 

最近知ったんですが、これもなんか近いなと思います。「世界が公正だと信じたいから、被害者に落ち度があると思いたい」という心理だそうです。

psychmuseum.jp


……と、並べてみたけど、別にこれジャニヲタに限らない話にも思えますね。今後なんかあった時は思い出そう。もちろん、真に公正に何かを見ることなんて不可能だし、私は今むしろ逆方向に触れてるんじゃ…と言われても仕方ないんですが。なるべくフラットではいたいなと思います。

 

今後の私につきまして

普通にLove-tuneのファンだし、7人がまた表に出てくるなら、何年経っても待ちたいと思います。V6とキンキは…ちょっとジャニーズと距離を置きたいので、ゆるっと見る感じになるでしょう。なんか今回の件でずーんって気分になって、いろんなFCの更新をやめ、代わりにデイリーポータルZをはげます会に入りました。デイリーポータルZ、優しい……(はげまされている)。タッキーが出てきて、よくなるんじゃない?とも言われたけど、よくなっても別にそこにLove-tuneいないからさ…。

 

あとは友達とジャニーズの大河ドラマを作ろうと言って、会議を重ねながら勝手に配役と50話分のあらすじを考えています。傷ついた心に箱庭療法が効く…あれもこれも大河ドラマだと思えば…。2019年3月31日、最終日にタッキー(小栗旬)のところへ挨拶へ行く安井さん(山田裕貴*4…この二人の道は今後交わるのか…みたいな場面欲しいわ〜。めっちゃ楽しいので、これは今後、何かしらの形でまとめて人に見せられたら嬉しいです。

 

いやあ、Love-tuneと走る約3年間、ほんとに楽しかった。夢のような時間をもらったのは、こちらでした。4人に名前ができた!と喜んだこと、クリエで急に7人になって驚いて、でもすぐに好きになったこと。夏のEXシアターで盛り込み過ぎのパフォーマンスを見て微笑ましくなったこと、ドリボで念願のオリジナル曲がもらえて嬉しかったこと、ジャニアイの謎の金星設定に爆笑したこと、Jr.祭りのデジチケトラブルでの安井さんの勇姿に胸が熱くなったこと、2回目のクリエで必死に当券に並んだこと、サマステで「いつも全力過ぎたLove-tuneがやっとエモを覚えた!」と騒いだこと、ユメアイで「まともじゃダメなんだ」が合言葉になったこと、Zepp単独公演に未来を見たこと、湾岸ライブでサンタ姿にくらくらしたこと、ハピアイの「夜空ノムコウ」に泣いたこと、Jr.祭りの単独公演が最高だったこと、合同のラストが異様な空気だったこと…全部全部、本当に楽しかったです。でも安井さんは帯広で「また会いましょう」と言ってたから、きっとまた会えるでしょう。とりあえず3月31日まで、まだまだ走りたいなと思います。

*1:そんなの読むな、と言われそうですが、割と何でも全部読んで判断するタイプ

*2:普段は、ヤフトピのことそんな好きではないし、映像には心が痛みましたが…

*3:実はJr.祭りデジチケ騒動に次いで2回目?では?

*4:もっとちっちゃい人がいいかな〜と思ったんですが、山田裕貴好きなので…