『新テニミュ』の入江跡部戦(と「テ↑」)から抜け出せない

本当に軽い気持ちで手を出したら頭から離れなくなってしまって…1人で静かに溺れていたんですけど、1度整理しよう、そうしなければ前に進めない…と思って書いています。そう、『新テニミュ』こと、ミュージカル『新テニスの王子様』The First Stageの話です。

www.tennimu.com

 

完全に興味本位でした。私の好きな7ORDERのメンバーが出る舞台にはよくテニミュ出身メンバーが出演しており、1回ちゃんと通して履修してみたいな〜と思っていたものの*1あまりの歴史の長さに手を出せず…でも『新テニミュ』なら新しいから見やすいかな、と思って。しかも岸祐二さん、相葉裕樹さんなどがっつりミュージカルで活躍してる人たちが出るとなると、どういう雰囲気になるのかなというとこも気になり、ニコニコ生放送の千秋楽公演配信を買いました。

テニスの王子様』自体については、キャラクターの知識などはあり、実家にいたころはジャンプ本誌で読んでたりもしましたが、意外とちゃんと最初から最後まで読み通したことはなかったんです。日吉若のプロフィールだけは暗唱できるんですけど…なんでかな?(とぼけるな)。だから『テニスの王子様』が中学生の全国大会の話、続編の『新テニスの王子様』がU-17 日本代表の話だということも今回初めて知りました。それくらいのレベルでも気軽に見られるのは配信のいいところですよね。

入江跡部戦の魔力…

そんなこんなで千秋楽の生配信を「面白いな〜こういう感じなんだ」と楽しく見ていたわけですが、2幕の最後…高校生の入江奏多相葉裕樹)VS 跡部景吾(高橋怜也)の試合に、ぶち抜かれてしまいまして……。終わったあと「え、なんかすごいもの見た」とアーカイブを見直し、そこからの1週間は3時間ごとに摂取しないと生きていけないくらいの体に。AP回復か???今はね、1日1回くらいには落ち着いてきてますけども…。それで他の日の配信も買い、アニメの『新テニスの王子様』も見ました。アニメの入江奏多から、ミュージカルの入江奏多の声がする!という逆輸入の驚き*2。原作の『テニスの王子様』(まだ新までいけてない)も履修してるところです。

入江跡部戦の何がそこまで、というところなんですけど、もうまずはめちゃくちゃシンプルに「2人とも歌がうまい」ということ。入江役の相葉さんはまあうまいだろという話なんですが、それでも第一声を聞いたときに「こんな感じだったっけ!?」と驚いてしまったんですよね。言い方が難しいな…岸さん(三船役)や、岡本さん(鬼先輩役)もそりゃうまいんですよ。でも見るからに「強者」だから、意外性はないじゃないですか。相葉入江も身長は高く手足も長く中学生と並ぶと強そうではあるんですけど、細身だしぱっと見"イケメン枠"みたいな雰囲気。なのに、「どうした、ボウヤ〜♪」と歌い出した時の声の艶、オーラが強い。「ラスボス」「魔王」等と言われていて笑ってしまいました。あと相葉さん、台詞の安定感がすごいんですよね…。ラリーでめちゃくちゃ動いてて、ジャンプの滞空時間も長く、ラケットビュンビュン振り回してるのに、試合中のふとした一言がクリアにはっきりと聞こえる。息乱れるのが普通かと思いながら見ていたから、全然マイクに息入らなくてびっくりします。そういう、ずっと舞台に立ち続けてきた人の持つ技術的な部分なんかは、今回初舞台の子達がいる中だったから、よりわかりやすかったのだろうし、そこがラスボス感につながっていたのかなと思いました。

対する跡部役の高橋くんも、歌、うまい!!調べたらVBAでいいとこまでいってEXPG特待生だったんですね…!*3この2人が歌で戦ってる感じ、もうバチバチ"ミュージカル"なんだけど、2.5次元でしか見られないものでもあり、なんだか不思議でした。やべえことだけわかる。あと本当に展開を知らなかったので、この入江跡部戦で跡部王国が建国され「ネットでよく見る跡部王国ってここで出てくんの!?!?」と驚きました。「スケスケだぜ!」が人体プロジェクションマッピングで再現されてるの面白すぎるだろ。

試合と役者がオーバーラップ

その2人の試合なんですが、中学生の跡部様が高校生の入江に翻弄されながら立ち向かっていく様が、初舞台の高橋くんが大先輩の相葉さんに立ち向かっていく様と重なる…というのも、はまってしまった理由でした。ニコ生の特番では高橋くんが「入江さんを相手にしてるのか、相葉さんを相手にしてるのかわからなくなる」と言っていたけど、見てる方にもその感覚があったと思います。天性の才能もありがむしゃらに歌う高橋くんと、努力して得た技術でそれをいなす相葉さんという図…私が好きなのは、千秋楽で高橋跡部が最後の「ぶつかってこい」という歌詞をシャウトでぶつける場面です。喉を絞りきるみたいに叫ぶ跡部の熱がすごいし、いつもと違う跡部の叫びを待ったために入江の歌い出しがちょっと遅れるんですけど、相葉入江はきちんとそれを受けて、しかも初見だったら遅れたことすらわからないくらい自然に歌の帳尻を合わせていて、試合の数がダンチ…としびれました。たぶん跡部の熱を受け取って、入江の「泥にまみれて」の歌い方も強くなってるんですけど、そこで凄絶に微笑むじゃないですか。あまりに良くて、何回も見てしまいました。

この相葉入江は東京凱旋公演からの出演で、東京公演・大阪公演では7ORDERのお友達(?) KYOTO SAMURAI BOYSの泰江くんが入江役だったんですよね。「ここでKSBが出てくるんだ!」と勝手に面白かったところでした。初日公演をアーカイブで見たんですけど、もちろんまた全然違う入江で、この泰江入江が高橋跡部とずっと戦ってきた上に、稽古期間が少なかった相葉さんを支えてきた…というのを知ってエモ〜!!となってしまいました。すぐエモさに陥落するからなおたくは…。最初はあんまり事情を知らなかったから、千秋楽配信のサービスナンバー(カテコ曲)で入江が2人に分裂して「!?」とびっくりしたんですけど、W入江がハート作ってるのかわいかったなあ。

あとテ↑

ちなみに入江跡部戦以外ではまってしまってるのが「テ↑」の曲です。これは徳川カズヤ(小野建斗)と越前リョーマ(今牧輝琉)の曲で、徳川の一音目が高すぎて「テ↑ニスの王子様」と書かれ、原作者も公認の表記だという…。

生放送時にはイントロから「テ…テ…」「ざわ…」「くるぞ…」とコメントで待機され、最初の一音で「テ↑」弾幕になってて、もう「ニコニコ伝統芸だ!!」という感じ。ニコ生で他の舞台配信も見る機会あったけど、やっぱりこういうニコニコ芸とテニミュの相性良すぎるんだな〜。これで画質が良くてちょこちょこ止まらなければ言うことなしのですが…(根本的な問題すぎる)。甘いもの食べるとしょっぱいもの食べたくなるみたいな感じで、入江跡部戦を見るとテ↑が見たくなり、テ↑を見ると入江跡部戦が見たくなり、永久ループから抜け出せなくて困りました。

あと最後の中学生・高校生・コーチの曲も…ベテラン役者陣によるコーチ3人は重厚なミュージカル風楽曲、中堅役者の揃う高校生はロックぽい曲で歌って踊り、中学生達はキラキラ曲で、3曲がメドレー的に披露され最後三重奏になる構図で、ジャニワか少クラかで見ましたわね…と前世の記憶がよみがえりました。私本当に「兄組」的な概念がずっと性癖なので、このフォーメーションを見たときに「だから高校生が出てくる『新テニミュ』が刺さったのか…」と合点がいってしまいました。ブレない、自分。

そんな千秋楽公演、アーカイブの配信購入期限はなんと明日(2月28日)!気になってる人、見ないともったいない!ニコニコのコメント芸などは生配信時が盛り上がっていたんだけど、そっちはもう視聴終了になっちゃったから…。この配信が終わったらあとは円盤発売まで待つのかと思うと辛い。

www.nicovideo.jp

ちなみに今後テニミュを追いかけてくかは…正直わからんのですけど、自分があまりにもあっという間に狂っていったから「やっぱり長年人を狂わせてきたコンテンツはやばい」と身にしみてわかりました。とりあえずレミゼのチケット獲得を頑張りたいのと、誰か今後7ORDERと共演してくれたらいいな〜!

あ、7ORDERの武道館配信も今日からなのでこちらもリンク貼っときますわね…。

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2169693

*1:何回か公演につれてってもらったことはあります

*2:入江役の相葉さんはそもそもアニメで声を務めており、今回ミュージカルにも同じ役で出演

*3:言っちゃだめだったらすいません