行ってきましたあー。昨年いってないので、1年半ぶりくらいです。2010年の時の感想見たら、ほぼ同じようなこと考えてたわ…。
http://d.hatena.ne.jp/sasagimame/20100706/1278425827
ラダーは真下で見上げても、2階で見つめてても、本当に良い。そして物語に関係ない内輪受けアドリブはもうちょっと減らしてほしいな〜。
大きな変更としては、2幕の展開ですね。
・これまで
コウイチよみがえる
→ウチが一人でショーを続けているけどクローズしそう
→舞台裏でコウイチがウチを挑発
→切れるウチの告白
→コウイチが死んでたこと発覚
→やりきろう!
→コウイチ復活記者会見
→ショーの幕があく
・今回
コウイチよみがえる
→ウチが一人でショーを続けているけどクローズしそう
→コウイチのショーナンバー披露&観客大盛り上がり(ひどい!)
→コウイチ復活記者会見
→切れるウチの告白
→コウイチが死んでたこと発覚
→やりきろう!
→ショーの幕があく
自分が死んでるとわかってるのにノリノリで記者会見受けてるコウイチも明る切なくてよかったんですが、こっちのが流れはスッキリ。ウチはさらに追い詰められちゃって、気の毒だけど…。この、コウイチ復活ショーナンバーが、トラヴィス・ペイン氏振付の「Highr」です。ダンサーを率いて、ステージを斜めにつかうフォーメーションのダンスは圧巻。こんなん披露されちゃったウチよ、かわいそうに。「コウイチのすごさは俺が一番わかってるよぉ!」
たいていのジャニーズ舞台*1というのは、物語がへぼいです。見せたいのはショーの部分であり、ショーのために物語がある、というものであると認識してます。表現方法としての歌・踊りではなく、見せたいショーに合うように物語をつくらなければいけないのだから、そりゃツッコミどころが多い。見る方としては、つっこめるのが面白いところでもあるんですけど。
SHOCKも、もともとは悪魔が出てきたりするオモシロトンチキストーリーだったわけですが、Endless SHOCKになってから大幅に手を入れられたのはファンならみんな知ってるところですね。Endlessになってから、ショー部分と物語パートの幸せな相関関係ができあがった。ショー部分を高めれば高めるほど、そこにかける”コウイチ”の行動に説得力が出てくるのです。いくらShow must go onつったって、本物の刀で自分を刺せ!とか、幽霊(ゾンビ?)になってもショーをやるとか、どんだけーって思ってしまいます。が、とにかくパフォーマンス部分を高めれば「このショーならば…」と客を納得させられる。その構造をうまく利用したストーリー変更だったと思いました。ジャニ舞台もバックステージものは多いはずなんだけど、ここまでEndless SHOCKが神格化されるのは、光一さんの努力・コウイチの努力・ショーの出来、がすべて物語に還元されるからだろうなあ。そして、ショーをブラッシュアップしていけば、いつまで上演し続けることができる。ジャニーズの財産演目!!その分、あんまり内輪受けのアドリブしなくていいのになーとか思ってしまうけど、ジャニらしいトンチキさもあってほしいし、難しい〜。
ちなみに、SHOCKというタイトル。「3分に1度の衝撃」「あの衝撃的な舞台」というポスターコピーから考えると、SHOCKを受けるのは…観客!舞台のメッセージを盛り込んだら、それこそ「Show mast go on」とかってタイトルとかでいいわけで。社長のエンタメ哲学に「観客に驚きをあたえる」があるということを考えると*2、やっぱりジャニーズ事務所を代表する作品だなあと思いました。