フライパンと拳銃の、面白かったところ

ちなみに、客席はすべてをわかっている(と思っている)から、そこのズレに笑うんですが、実際に見えているのは2部屋だけなんですよね。
だから、他の部屋に行ってしまった場合、何をやっているのかわからない。
当たり前のようですが…いろいろなズレに対して、客が「わかっている」という安心感のもと笑っていたのが大きかったのに、実は「わかってなかった」ってことが判明したら、どういう反応になるだろう?と考えてしまった。
たとえば、ラストシーンで二人がキッチンへ降りて行ったところ、大団円とまではいかないけど、ハッピーエンドに見える。
じんわり、ほっこりとした雰囲気。
そこへ、銃声と悲鳴だけが聞こえてきたら?

もちろん、そんな展開は望んではいないですし、作品の本意ではないでしょうけども、うまくできているからこそ突き崩されてもみたくなったりして(笑)