ON THE TOWN@青山劇場 だらだら全曲感想(2幕&カーテンコール)

そういやどんどん激しさが増していたグッズ争奪戦ですが…私はあっさり2日目の幕間に買ってしまいまして…並んでる方々すみませんという気持ちに…。グッズ全買いなんてはじめてだよ…だって普通に使えるから(いいわけ)。
 
ポーチにはチケット入れてる。

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第2幕

・アントラク

第1場A:ダイヤモンド・エディーズ・ナイトクラブ

・さよならあなた
このとき黒服の店員達が何か話してるのいつも覚えていられない…。何話してたんだろ。
お誕生日祝う部分では博のお誕生日やると思ったよね〜〜!やりませんでした。女性に言いよられ膝の上に乗られ太ももをなでなでされるモテモテチップさん。この女性が一回ちらっとチップの方を見てわざとチップの膝めがけて転ぶのですよ…やっぱりチップはイケメン設定なの?
 
ここで人形を買ってくるオジーの動きがどんどん過剰になっていって面白かった。みんなで乾杯したあと「お前まさかまだミスサブウェイのことを…」と気にするチップ、あなた自分は早々にあきらめたくせに…。でもふたりで乾杯する姿がなんかよかったです。
 
・死ねたらいいのに
・わかるよ(レチタティーヴォ)
クレアが「私の婚約者なの」と紹介するところでエッ…!?となるゲイビー、チップ、ヒルディー。オジーがクレアの影に隠れてて笑いが起きてました。
 

第1場B:コンガカバーナ

・コンガカバーナ
今度はショールを買うオジー、ゲイビーにかぶせて肩を揺さぶるのがかわいい。そしてそのあと席にいってチップにも絡むんですけど、これが反撃されるときもあればじっと2人でどちらが出るか様子をうかがってにやっとしながらパン!と一発たたいたりするときもあって目が離せないところでした。ゲイビーは落ち込んでる設定だからわちゃわちゃ返せなくてちょっとかわいそう。
 
・死ねたらいいのに(スパニッシュ・バージョン)
コンガカバーナの方かな?チップも人形でゲイビー、ゲイビー!ってやってた。
 
・やってくれるね
これすごく好き!!みんなでゲイビーを励ます歌です。まあよくきくと「ルーシーとやれよ」「彼女をご自由にして(大股開きになるチップ)」とひどい歌詞なんですが!みんなそれぞれ励まし方が違って、ヒルディーは「自分の価値に気づいて」「すべてご自由にどうぞ」、オジーは「俺の情熱をわけてやる」「デートに誘うコツも教える」、クレアは「胸の奥までほどいて見せて」(けしかける系?)、チップは「お前には強い味方ここに」「いつでも訪ねて来い家族に合わそう」って感じでした。チップとゲイビー仲良しですね。チップがゲイビーのお膝に乗るのもここだよ!個人的にはクレアの「頭からつま先まで愛で満たし〜♪」のところが好きで、ポーズもかわいいの。
 
・わかるよ(リラクティブ)
・やってくれるね・アンコール
 

第1場C:スラム・バン・クラブ

・スラム・バン・ブルース(ディキシーランド)
酔っぱらって寝てしまっている5人、ゲイビーだけ起きてマダムディリーに話しかけ、アイビィがコニーアイランドで踊っていることを知って店を飛び出すゲイビー。起きてそれに気づいたオジーとチップ、マイク入らないように「あれ何マダム?しろがね?」「マダムシンコかな?」「あのケーキ売ってる人でしょ」みたいな会話しているらしい。
 
マダム・ディリーがチップを見て「あら!ベルボトムさん(ゲイビーのこと)、イメチェンした!?白い!」で客席大爆笑でした。最初の方に見た時は何も言ってなかった気がする。「イメチェンした!?」のあと「頭がからっぽな顔してる!」「かわいい顔になったわね」とバリエーションがあったようですが、白い!に落ち着いたようです。
 
ヒルディーに行くよ、と言ってチュッとほおにキスするチップ、「だめ!」と思いっきりすっ転ばされてプルプル…この場面毎回とても楽しみにしていました。
 
・わかるよ(ピットキンの歌)
完全に「わかるよ〜〜」の天丼だと思ってたら歌がはじまったのでびっくりしました!ピットキン歌うますぎて歌詞の内容が頭に入って来やすいので自然と笑いが出てしまう。あんまり知らない人でも(すみません)歌がうまいと笑いが起こるんだ…と改めて力のすごさを感じました。いや青山さんは第4のトニセンだけどね〜〜。
 
チェイス・ミュージック
 

第2場:コニーアイランドへ向かう地下鉄

・地下鉄車内と夢の中のコニーアイランド
地下鉄車内で寝ているゲイビーさん、人形は持ったままです。夢の中のコニーアイランドはとてもすごい社交界。大勢の人たちに阻まれるアイビィとゲイビー。
 

第3場:夢の中のコニーアイランド

・グレート・ラヴァーが自己アピール
・パ・ドゥ・デュ
プロレス司会者のような人が出て来て「アイビィ・スミスとゲイビー・グレートラバー(名字?)の対決です!!」とアナウンス。これは隠喩ですか…?夢の中でそう変換をしてしまうゲイビーさんの精神的マッチョさをあらわしているのだろうか。上半身はだかとなった坂本さん、後ろ姿で髪をなでつけるのがやる気満々という感じですごいんですよ…。サイヤ人のようなもりもり筋肉で腰をぐいんぐいん回し下着姿のアイビィを撫で回す…あわわわ。雄ゲイビー…。
しかしいい感じのところで引き離され、社交界の女性から笑われてしまうというゲイビーの悪夢。自信のなさと欲望がつまっている場面で好きです。目と感想がサイヤ人上半身にほぼ持ってかれつつも…。
 

第4場:コニーアイランド行き地下鉄の急行

・またいつか
地下鉄の中で恋人達が別れを惜しむシーン。ヒルディーを見つめるチップの空気の甘いこと甘いこと(口はとがってる)。ここはシルビアさんの声の包容力に毎回新鮮に驚いてしまいます。なんていい声なんだ…ブランケット化できる…。お気に入りは「起き抜けの顔も〜ひげをそるのも見ないまま〜♪」ってところです。そうか、この人たちはベッドの中の一晩すら一緒に過ごしていないんだなあと切なくなりますね。
 
しかしこの歌博のハモりがとにかく高くてびっくりします。口を大きく開けて歌ってる姿が少年合唱団のようでかわいかったよ…42歳だけど。「おーわーかれのーとーきー」「またいつかーーー」
 

第5場:現実のコニーアイランド

「きれいな女がハンカチを歯で噛んだ〜♪」どんなショーだ…!?MY ONE AND ONLYのときも最後女性がアラビアンなかっこしてた気がする。エロさの象徴みたいなものだったのでしょうか。これだけいろんなミュージカルを思い出すってことは、逆にミュージカルの元祖みたいな元ネタみたいなところもあるのかもしれないですね。
 
警官にとらえられ、水兵達は海軍当局に引き渡し!と言われた3組のカップルが抱き合うんだけど、ヒルディー「チップ、そんなことさせないから!」クレア「さよならオジー!」ってクレアあきらめる気まんまんすぎる。
 

第6場:ブルックリンの海軍造船所 

・アクト2・ファイナル
ジー「ニューヨークニューヨーク♪」ゲイビー「明かりが消えるー♪」チップ「(語り)朝の、6時…」にがくっときましたけどチップはBW版から語りだから!しょうがない!とぼとぼ船に戻る3人へ女性達がやってきてハグ!チップはヒルディーを抱えて2回転くらいしています。さすが土台。
ここ女性達は「わかってくれた〜〜あのピットキンが♪」と歌いながら、ふつうにお別れなんですよね。どうやってハッピーエンドになるの?と思って見てたら結局船に戻るのか〜!そしてまた新しい水兵さんたちが現れて「ニューヨークニューヨーク♪」と歌い出す…これって最初、すごい皮肉なのかな!?と思ってぞくっとしました。いくらでも代わりがきく存在、と言いたいのかなとか…。でもパンフとか読んでると「明るくさよならって言うところがいいですよね」とか書いてあるので深い意味ないのかな?初演時は戦時中で若い兵隊の戦争へのペーソスも…ってwikipediaに書いてあったから、現代版になってだいぶニュアンスが変わっているのかもしれませんね。
 
ここの袖で影コーラスにトニ3人も参加しているらしくて、全然気づいてなかった。ネクジェネによると1回博が歌う直前に井ノ原さんに話しかけちゃったことがあったらしい。長野「あ、あの場面ここで…」井ノ原「あのね、長野くんここからじゃなくてこのあとで(歌入る)ニューヨークニューヨーク♪」で博がすごい笑いが止まらなくなって声を震わせながら歌っていたときがあったとか…かわいい…。
 
・カーテンコール
手拍子が日によって違ったりして、あれは誰が先導者になるのだろう…と不思議でした。男性アンサンブルさんにはぱちぱち拍手になるんだけど、女性アンサンブルさんにはまばらなのがな〜。女性たちおじぎしてるときにピットキン、マダムディリー、ルーシーが待機しているから仕方ないとはいえ。
 
ちなみに私はあの博のおじぎ好きです…手を小さく下で開いて手を膝の上に乗せるやつね。あと曲のいいところで坂本さんが右手を上にスッと挙げるのが…まねしたくなる。
 
あとなんか特徴があったときのメモをまとめました。言葉などもすべてうろ覚えです。すみません。
 
【9月29日ソワレ】
坂本さんが真飛さんに腕を出してエスコートする姿を見た長野さん、自分もシルビアさんに腕を差し出すも逆にシルビアさんが腕を出して来て、エスコートされてはける。
 
【10月9日マチネ】
3回目のコールで幕の隙間から3人出てきて、おじぎ。客席のファン達が口々に「おめでとー!!」というと、にこやかにこたえる博。最後はける際に幕の隙間から顔を出して「ありがとう!」と一言で歓声!このときXB列で見ていた私たちは死んだ。
それでも鳴り止まない拍手、だんだん催促するような手拍子に!幕が開くと、そこにいたのは坂本さんと井ノ原さんだけで、2人ともあれ?あれ?って感じできょろきょろしてると、下手からタクシーに乗った博とシルビアさんが!タクシーの窓のところには「HAPPY BIRTHDAY to HIROSHI」と書いた紙が貼ってありました。アンサンブルの方達が押してくれて舞台真ん中に運ばれていくけど、その間に紙がはがれちゃってあわあわする場面も。
長野「みなさん本当にありがとうございました。先ほど舞台袖でもみなさんに祝ってもらって。この男がろうそくを消そうとしました」(悪い顔をする坂本さん)
井ノ原「じゃあせっかく誕生日なので、歌を…1人で歌ってもらいましょうか」
長野「自分で歌うの!?」
井ノ原「ええ」
長野「(戸惑いながら)ハッピーバースデートゥーユーハッピーバースデートゥーユーハッピーバースデーディア俺〜??ハッピーバースデートゥーユー」
みんなでわああああとなりました。
 
【10月9日ソワレ】
3回目のコール、また幕の隙間から3人出て来てくれたけど今回は言葉はなし。4回目で幕が開くとマチネとは違い3人立っておりました。口々におめでとー!と言う客たち。
長野「ありがとうございます。昼間も盛大に祝ってもらいまして…なんか、うれしいね」
井ノ原「じゃあせっかくだから…」
幕が降りてくる
客席「ええええええええーーーー」
 
〜幕がもう1回開く〜
 
井ノ原、幕が降りる前と同じポーズをとってる
長野「せっかくだから…って言ってた途中で(笑)」
井ノ原「せっかくだから自分で歌ってもらって…翻訳物なので、日本語で」
長野「え!?それって誕生日おめでと〜♪ってこと?」
井ノ原「そうなりますね」
長野「ええ!?(戸惑いながら)たんじょうび…おめでと〜 たんじょうびおめでと〜たんじょうび…??あっ誕生日おめでとう俺〜〜 誕生日おめでと〜〜♪」
客席「(拍手)」
長野「これで良かったの?」
井ノ原「わかる、わかるよ」
長野・井ノ原「(ハッとした顔で青山さんを振りかえる)」
青山「(いやいや、と手を振る)」
井ノ原「今のは?」
青山「…わかるよ〜♪」
客席拍手! ほんとはこちらも歌いたかったんですけど! まあかわいかったからいいかって感じで。
 
【10月13日マチネ】
4回目のコール、手拍子で催促する客席。みんな真飛さんの誕生日って知ってるんだな〜。幕が開いたのち、袖からトニ以外のみなさんケーキもって出てきました。拍手する客席に、自分を指しておれ?おれ?と前に出てくるいのはら。ちがうちがう!という真飛さん。更に博もあれ?おれかな?って感じで出てくると真飛さん「わたし、わたし!」と声に出してつっこんでました。 
井ノ原「ろうそく少なくない!?(5本しかなかった) しかも火が消えてる!」
真飛「5歳(笑)」
長野「なんじゅうごさい?」
真飛「(し!というジェスチャー)」
長野「(指をばってんにして口に)」
井ノ原「じゃあせっかくなので、ハッピーバースデーの歌を自分で。火はついてる体で吹き消してください!」
真飛「ハッピーバースデートゥー…ミー?ハッピーバースデートゥー…ミー?ハッピーバースデーディア…わたし? ハッピーバースデートゥー…ミー?」」
ちゃんとミーにして歌ってえらい!真ん中に真ん中にとうながされたのに「申し訳ない!」と言ってた真飛さん、キュートでした。最後に坂本さんが一言。
坂本「なお、本日の公演は一部スペシャルバージョンでお送りしました!」
沸く客席に、ポーズ取るいのはら!この日「夢中になるの」で歌詞わすれた事件についてちゃんと触れる坂本さんさすがでした。