映画&舞台「死神遣いの事件帖」が特別な作品になったなという話

5億年ぶりくらいにブログを書くので、何を書いていたかもはや忘れてしまったのですが…前に書いたのは2019年1月だって!私が好きなジャニーズJr.の大人気ユニット・Love-tuneが全員退所を発表し、その後全員で7ORDERとなって帰って来たという怒涛の日々でしたね。未だまあなんか色々はうかがえど*1様々な活躍を見せ、満を持してリーダーの安井謙太郎さんが転生後初の個人仕事で東映ムビ×ステ 映画「死神遣いの事件帖 ‐傀儡夜曲‐」、舞台「死神遣いの事件帖-鎮魂侠曲-」に出演を果たすこととなり、それがすごくよかった…という話です。noteじゃなくていいの?と思いつつ、はてなが好きなのでこっちに書かせてください…。

目撃情報、からの発表

ことの起こりは昨年12月、「京都の映画村で鈴木拡樹と安井謙太郎が撮影している」という目撃情報がTwitterに投稿され、ファンの間では「えっ刀剣乱舞の新作??」「いや服装が違くない?」とサイレントざわざわしていたのですが、その4日後くらいに普通に発表されて「早!!」とびっくりしたのでした。まあ映画村、普通に観光者が撮影見学できるからばれちゃいますもんね。小学生の時行ったなあ。2.5次元にそんなに詳しくない私でも知ってる鈴木拡樹・崎山つばさ(敬称略)という名前と安井謙太郎という名前が並んでいるのは、なんだか不思議な気持ちでした。東映のプロジェクトであることも含めて、大きいお話だな〜とワクワクしました。あと「人生の中で1度は演じてみたかった死神をこのタイミングで演じられることが楽しみです」という安井さんのコメントが大変じわりました。

ちょっと補足すると、このあとの安井さん主演の舞台『ガチャリコフェスティバル』(4月〜5月上演予定だった)が発表されたので、本当だったらそちらが転生後初の仕事になっていたんですよね。『お兄ちゃんガチャ』も好きだったし、舞台のあらすじが胡乱すぎて、ジャニー喜多川亡き後なかなか摂取することができなくなってしまった奇祭の一種として楽しみにしていたのに、コロナで中止となってしまったことは本当に残念でした…。今は奇祭を求めて「がんばれいわ!!ロボコン」を観にいきたいなと思っています*2

映画、舞台の感想(ガチなやつ)

当然ながら、「死神遣いの事件帖」もコロナの影響から逃れることはできず、5月29日公開のはずが、6月12日公開に……いや、公開早くない!?本当にいろんな映画が延期・中止となっている中、緊急事態宣言明け先陣きっての公開で、大丈夫かよ!?と思いながらも、ちゃんと対策してくれるならと嬉しくはありました。バルト9行ったけど、他の上映作品が「シン・ゴジラ」とかの過去のヒット作で、なんでここに新作として「死神遣いの事件帖」が…?とまたもや大変じわりました。

安井さんが演じた死神・十蘭は、ビジュアルが発表された時から「しにが…いや、お、花魁??」「東映の悪の女幹部」「安井担の共同幻想の具現化」「安井担の勝利が約束された」と言われるような、クソデカ主語で申し訳ないのですが安井担が一度はこんなビジュアル見たいな〜と思ったことあるような外見で、パーフェクトでした。なんか唇もすごいツヤツヤしてるし。「安井さんのこういうメイク見てえ〜〜」と思ってたのがSSR実装されてしまい、動揺がハンパなかったです。もしかしたら、こういう2次元のキャラクターぽい格好は前世*3では楽曲パフォーマンスくらいでしかしてくれなかったかもしれないから、こんながっつりキャラとして生きてくれるなんて、現世になってよかったな〜というところかもしれません。でも、前世で亀ちゃんが作ってくれた(多分)「男花魁は色気があってかっこいいじゃん!」という文化には感謝してる。

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映画もちゃんと面白くて!こう、言ってしまえばアイドル作品的な座組みで「ちゃんと面白い」ってすごい大事だしなかなか得難いじゃないですか!7ORDERさんたちがどういう感じで仕事を受けてるのかは全然わからないのですが、今までの個人作全然ハズレがなくて驚いてます。

映画「死神遣いの事件帖 ‐傀儡夜曲‐」は、死神遣いの幻士郎(鈴木拡樹さん)と、和装赤眼ツンデレ敬語長命人外(死神)の十蘭がバディとなって事件を解決するお話で。なんとなくあらすじから「こんな感じかな」と想像してたよりも話のスケールがデカかったので、映画館で本当にびっくりしました。「あっそういうやつ!?」みたいな。幻士郎&十蘭のバディは、「こんなの嫌いなオタクいないだろ」という感じで、ダメ男に見えてやるときはやる幻士郎が、「早く死んでくれよ〜」と言ってくる十蘭のことを、実はめっちゃツンデレだと見抜きながらバディやってるのが、やばい関係性でした…。ブロマンスというやつ、これよ。幻士郎さんが十蘭を見て「やっぱ泣いてる」と笑うシーン、美しすぎないか?スーパー幻士郎のシーンも、自分の中の少年の人格?が喜びすぎて映画館で手を叩きそうになりました。

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舞台「死神遣いの事件帖-鎮魂侠曲-」は、映画をがっつり引き継いでおり、ある理由から幻士郎と離れ離れになった十蘭が、幻士郎に会いたいがために暴走するという…「めぞん一刻」なの??*4という感じでした。映画では縛られヒロイン的な感じだった新之助(崎山つばさ)が侠客として急成長を遂げており、新之助の器のデカさで全てを解決していくから主人公すぎて最高。「鈴木拡樹と崎山つばさのどちらが大事なのか?」と迫られて「選べない!」と懊悩する安井謙太郎という図も贅沢で面白すぎる。舞台「仮面ライダー斬月」で研ぎ澄まされた特撮演出で出てくる、舞台のDX十蘭にも手を叩いて(物理)喜びました。

十蘭は本当527歳なのにチョロすぎるから、天元に煽られて闇堕ちしても「幻士郎さんに会いたい!」としか言ってないのがすごいですよね…。しかも新之助の「やり方はわからないけど一緒に考えよう!」という結構ざっくりした説得フェーズを経て「新之助となら…」(微笑み)となってるから、「イノセント少年」と称されるのもわかります…。脚本・演出の毛利さんはどんな思いで十蘭というキャラを作ったのか、私、気になります。

あと何故か日に日に激しくなっていく十蘭へのスキンシップ…メメント(輝馬)も百目鬼陳内将)頬を撫でるし、天元谷口賢志)はハグ、バックハグ、ほっぺた引っ張る、頭ポンポン×3回くらいなんですが、どうなってるんだ??あんまり上演前のコミュニケーションも取れないらしいので、舞台上で仕掛けてるんだろうなと思いますが、まあ十蘭かわいいってことなのかな…?

映画もすごく楽しくて、個人的に露出があれば現場が年1でも気にならないタイプなので、コロナでもまあ配信などで物語が摂取できれば全然良かったのですが、それでも舞台という生の空間で見れたのは心に染みました。しかも、ダンスとか殺陣とかも見ることができて…。安井さんは「初めて舞台で剣を持った」と言っていて、友達が「水攻めは!?」「龍と戦ったことを忘れたのか!?」とつっこんでたのに爆笑したんですけど、でも確かに今になってちょっとしたWSの映像を見返すと、全然動きが違うかも!とも思いました。

ただやっぱり、ダンスシーンとか、殺陣でのステージの空間の使い方とか、安井さんの今までのスキルがすごい生かされてるなとも思って…!「この人は本当に見せ方がうまいな」というのを、完全外部舞台でも実感できたのがすごく良かったです。自分では「よくこける。空間把握能力がない」と言ってるけど、足元に弱いだけかもしれなくて、俯瞰的に見た立ち位置とか、真ん中で自分を見せる時の華やハッタリみたいなところはガチで強いなと思いました。私自身、初めてちゃんと安井さんの現場に通ったのが「ガムシャラSexy夏祭り」で、「司会できるのにソロでもちゃんと真ん中に立てるんだ」と驚いたから、余計にそう思うのかもしれません。ステージの真ん中でドヤれるのも一種の特殊技能だから…。

鈴木拡樹さん、崎山つばささんについては、「映画 刀剣乱舞」と、「ミュージカル『刀剣乱舞』 歌合 乱舞狂乱 2019」を予習して行ったんですけど、2人とも全然違うイメージで驚きました。ダメ男の鈴木拡樹(敬称略)って!?と思ったんですけど、本人の品が良いからちゃんとかわいい幻士郎さんになってるし、舞台の新之助も侠気ある感じがハマりすぎてて「これあの手袋を色っぽくくわえてた人と同一人物なの!?」ってびっくりした!でも新之助、太腿がガバすぎて色気振りまいてるんだよなあ。あと、百目鬼もキャラが良すぎるし、メメント・ヴァニタスの死神勢や、羅厳一家も鬼八一家も含めた侠客勢もキャラが立ってて、本当に良い作品だったな〜と思いました。大阪公演も配信されてるし、千秋楽もライビュ&配信されるとのことなので、もう見た人もみんな見てよね(ダイマ)こんな状況で初めての外部舞台、特別な作品にならざるを得ないんですよ。

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いや、埋め込まれた時の感じに配慮したれ!

 

界隈の反応

これも結構検索してしまっててすいませんなんですけど、「十蘭かわいい!」と言ってる方が多くて、嬉しくなっちゃうんですよね。新之助ファンの方は新之助の主人公力&十蘭ドール込みで十蘭を可愛く思ってるし、鈴木さんのファンの方は、十蘭を同担(幻士郎推し)みたいな感じで愛でてるのかなと思って、確かに…!と面白かったです。本当に、3人揃ったところが見たいんだよ〜。

あとはやっぱり、ジャニーズが好きでジャニーズの舞台を、ミュージカルが好きでミュージカルの舞台を、小劇場が好きで小劇場の舞台を観に行く人がいるように、しにつかも「ジャンル好き」な方が観に来てるんだな〜!と思い、それも面白く感じました。知ってたつもりではあったんですけど、改めて知った感じがありました。それでキャラとしての十蘭を認められるとしたら、めっちゃ向いてるじゃん!!という気もする。一方で私は今ツイステをすごいやってるんですけど、もし舞台になったらどのキャラが…と思うと意外と安井さん結構難しいな…!?と思うから、キャラと合うかが大事なのは、大変な世界だなと改めて思います。十蘭はオリジナルなのに(だから?)合いすぎたな。

そして今考えるのは、結局この作品がコロナ禍と言われるものの狭間にあるのかなということで…萩ちゃんの仮面ライダー斬月からずっと、7ORDERの個人舞台って途切れなかったんだけど、この先は何もなくて、今や新作をというのは難しいのかなと…すでにファンがついてるような、それこそ刀剣乱舞みたいな作品の新作とかならともかく、新しい作品が生まれ難くなってるのかなと思ってしまう。その中で、7ORDERはもう7ORDERという母体があるのが強いから、改めて7人でいるって本当に賢いなとも思います。こんな世界になるなんて、誰も予期してなかったのに、母体が強いのはだいじ…。また、なんだかんだ「生き残っていく選択をするだろ」と思えるくらいの修羅場を超えてきたのも、強いのかもしれないですね。知らんけどおそらくこれまでに危機などもめっちゃありそうだからな…(本当に知らんけど)。

最後に知らんけど文法で締めてしまいましたが、マジで7ORDERについて他の人から何か聞かれても、ファンも「知らんけど」としか言えないんですわ。でも、それでいいじゃんという感じです。とにかくしにつか良いですし、UNORDERも良い…UNORDER、アーカイブ紹介できないのが無念なのでもう早く円盤くれ!

*1:ここについて、課してる側の方はなんとも思ってないのは自分の経験としてもわかってるのでスルーしてほしいですが、一方でむかつく気持ちもある

*2:これも東映さんでした

*3:さっきから転生とか前世とか普通に使ってるのですが、7ORDERのことを異世界転生だと思ってるのでそんな感じで流してください

*4:ちゃんと読んだことはなくてすいません