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【プレゾン感想】PLAYZONE ’90 MASK

舞台 ジャニーズ V6
き、きたーMASKですよ、MASK! ジャニー喜多川構成・演出、さらに劇中劇を蜷川幸雄演出で行うなど、かなり豪華な舞台です。「千年メドレー」もここから生まれたんですよね〜。さらにあの光一さん主演「SHOCK」も、実はMASKの内容をかなり含めた形で舞台化したものなのです。
 
私、ミュージカルは詳しいわけではないながらけっこう好きなのですが、日本のオリジナルミュージカルってちょっとだけ苦手で…それは「おかあさんといっしょ」がちらつくからなんですよね。誰も悪くなくて、おかあさんといっしょが偉大すぎるんです。日本人ぽい丁寧な展開や明るい歌に、すりこまれた教育テレビミュージカルの影がちらっと見えたとき、ほんの少しさめてしまう部分がある。でも、ジャニーさん演出の舞台は全然感じないんです。それはセットが派手とか、歌に入るタイミングとか、選んでる音楽とか、展開がカオスとか…そういう点なのかな〜。細かくこれが! というのが言えなくてすみません。MASKはいい意味で「日本人ぽくない」舞台になっていると思います。
 
下記から感想ですが…長いです。記録しておきたいことが多すぎた…でもあとで私が見返すとき便利で役立つから…。

 

■ストーリー
少年隊3人舞台の千穐楽、打上げ会場でニシキ(錦織一清)は少年隊をとしての活動をいったん休止し、ニューヨークへ留学に行くことを発表する。憤るヒガシ(東山紀之)とウエクサ(植草克秀)だが、錦織の決意は固く、マネージャーのミエさん(中尾ミエ)も巻き込みニューヨークへ去ってしまう。錦織の頭の中には「いつ心臓が止まっても不思議はありません…」という医者の言葉が響いていた。
■トニセンの出番

えー今回は、トニセンが出演していません! でもでも、92年に行われた日生劇場でのMASKには3人とも出演してるし、1997年には坂本さん、井ノ原さん、岡田さんバージョンで公演を行っているわけで、トニ的にも外せないと思うのですよ。坂本さんがせりを止めたのが92年のMASK、岡田さんが熱のためにふらふらで出て、「見ているお客さんには関係ないんだぞ」と怒られたのが97年のMASKです。こうして見ると坂本さん岡田に怒っといてあんた自分は先輩舞台のせりを…ってつっこみたくなる。いやいや、いいこと言ってるんですけど! 98年には滝沢さん、99年には光一さんが行っているという、伝統の演目です。

 
■1幕
しょっぱなからショーシーン〜盆がまわって〜楽屋裏で「千秋楽に乾杯!」〜「♪See You Again…!」って流れの華やかさとてもよいです。14年たった今でもこの一連の流れがSHOCKに受け継がれてることがすごい。*1それにしても90年のニッキ美しいです…。こんな美しくて歌もダンスもすごくてこの人世界に怖いものないだろ…と思ってしまう。
 
MASKといえばやはり「千年メドレー」も見逃せないですね。あなたの千年メドレーはどこから? 私は堂本光一から! とにかくYou&Jくらいまでの世代だと1グループに1人は経験者がいるという印象があります。ちょっと雅楽を意識したっぽいトンデモジャパンの雰囲気と、すんごいかっこいいわけではないのにくせになる振り付けが「ザ・ジャニーズ」って感じ。「アンダルシアに興奮したら一人前のジャニヲタ」と言われたことがありますが、千年メドレーも同じにおいがします。
 
ちなみに曲名には深い意味があるわけでなく、単純にメドレーの最初の曲「千年の季節」からとっているようです。*2なのに、その後のバージョンでは「千年の季節」があんまり歌われなくなってしまったのが不思議です。また、曲と曲のつなぎもあわせたメドレー全体が1曲としていろんな人に歌われてるのも面白いですね〜。ジャニワで使われてたフィフス・ディメンションの「輝く星座」もAquariusとLet The Sunshine Inの2曲で構成されてたし、そういうのけっこうあったのかな?
 
まあとにかくその「千年メドレー」の初出がMASKなわけですが、元祖だけあって耽美さ&カオスさが群を抜いています。いやまず千年の前に和装で登場して変面なんだけど、この変面も今の中国っぽいのでなく鉄拳みたいなグロテスクなものだったり、顎が伸びたりしてちょっと気持ち悪い。絵がへたくそだけど表すとこんな感じ。

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そして千年メドレーのセットも、幻想的な雰囲気の月夜の橋の上、和装で踊るヒガシの横で文楽が行われてたりする。メドレーが進むと、仮面をつけた黒人ダンサーがバックについたりして…ヒガシはフリル付き洋装に着替えるんだけど、逆に黒人ダンサーははちまきをつけていて、とにかくカオスなのです。一応、蜷川演出ハムレットの中の場面という設定なので、もしかしたら蜷川さんの手も少し入っているのかもしれません。
 

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うーんでもこれだけ受け継いでいるということは、かなり思い入れがありそうだし、ジャニーさん演出なのかなあという気もする…。他のMASKではKyo to Kyoバージョンだったのかなあ。
 
話が前後しちゃうけど他の場面の演出もかなりとがっており、ロッカーで生着替えをするニシキ→ロッカーが一斉にあいて仮面をつけた医者たちが出てくる→ニシキが医者達にわっしょいされながら歌う…とか、ブランコで歌うウエクサ→そのブランコのひもをのこぎりで切ろうとする仮面をつけた医者たち…とか、斬新! そして医者の印象悪い! まったく話と関係なくセットが落ちて来たりもしますが、「あぶない!」→ニシキちら見→何事もなかったように話を続ける…とかで、単に客がびくっとするだけなのです。派手なフライングなどがない分、今よりもいろいろな演出手法が使われていたのかなという気がします。
 
また肖像画からニシキが出て来てベッド上のウエクサを消したり入れ替わったりするマジックはもうまんま昔のSHOCKでおなじみだし、キンキ担ならそらで言えそうなおなじみハムレットの台詞たちや、なつかしの巨大顔面なんかも楽しめます。ハムレットのセット、真ん中に大きな地球らしき物体が飾ってあるのは、地球以外の場所でのハムレットということなのだろうか…それとも「All Worls Is A Stage」を表してるんだろうか…。蜷川さんも劇中劇の演出家「蜷川幸雄」として声だけ出演しています。
 
■2幕
2幕はN.Y.のニシキの様子からはじまり、ジャニヲタにおなじみの曲ばかりが出て来ていかにMASKの中の要素が受け継がれているのか実感します。しかしThe Ngight in New York→Hello Broadway→Let’s Go To Tokyo→The Night in New Yorkってブロードウェイにいたいのか東京行きたいのか! 昔のSHOCKでは翼が金網をフライングしてたあの曲(FIGHT!)でやっぱり「ウエストサイドストーリー」もどきをやるのですね。
 
見所としては、Destinyかな〜〜口論になったニシキとヒガシが仲直りするダンス! バレエみたいに、舞台上をいっぱいに使って2人がとびまわります。軽やかすぎる! 時間差で同じ振りをするのもにくい。この仲直りダンスも、曲や振りを変えながらSHOCKなどに引き継がれていった場面かと思います。
 
2幕最後の「Let’s Go To Tokyo」も天井ぎりぎりくらいに高さを使ったセットで華やかです。「ニシキがちょい役で出ているブロードウェイのショー」という設定なので、センターが黒人ダンサーの方になっているのがおかしい。
 
■3幕
2幕のショー終わりからつながり、舞台裏にニシキが戻ってくるところからはじまる3幕。ブロードウェイの劇場の「掃除のおばさん」として中尾ミエさんが2役で出ています。これも、今のSHOCKで掃除のおばさんの台詞があるのはオマージュなのかなあ? とか考えてしまう。ブロードウェイの現状をなげき「ネコが主役をやってるようじゃおしまいだよ」と唐突なCAT’Sディスが入るのも、いつかのSHOCKにありましたね〜。克ちゃんの墓堀りシーンにも「きたーー」と思いました。やっぱ、墓は欠かせない。このセット、けっこうずっと使っていたのでは…? 似てるだけかな…。 
 
最終的に克ちゃんは死んでしまうけど全部ヒガシの夢だった〜って、夢オチかよ! きっと見ている方はみんなつっこんだでしょう。でもいいんです、だって夢オチですよ? つまり夢から覚めたときに少年隊がパジャマ姿なわけで…ベッドの上で3人で肩組んでにこにこ歌ってる姿が…かわいすぎるんです…。ヲタ心ついたときすでにおじさんだった少年隊をかわいいと思ったことがはじめての経験で、初見時かなり動揺しました。歌っている「Morning Train」もすごくかわいくて好き〜。
 
またこのときニッキだけバスローブで、中尾ミエさんを口説くんだけど、ちょっと不遜でなまいきな年下男の顔しているんですよ…今までニッキさんの魅力を見あやまっていたのかもしれないと思いました…。その後「寝坊した3人が青山劇場にむかう」という設定で流れる映像が、完全にトニコンの映像コントで既視感はんぱないです。トニセン、少年隊の弟子すぎる。
 
このMASKの構成を振り返ると、1幕は少年隊舞台ではじまりハムレットで幕がしまる、2幕はブロードウェイの舞台ではじまり*3ブロードウェイの舞台で幕がしまる、3幕はブロードウェイの舞台ではじまり少年隊の舞台で幕がしまる…と、実際の舞台の幕と劇中劇の舞台の幕が連動している上に、最終的に少年隊の舞台に帰ってくるのです。最後の台詞は「みなさん、少年隊です!」まるでここからはじまるみたい。いくつもの仮面をかぶって舞台の幕をあけ、またひとつ…といったことなのかなと解釈しています。
 
■ショータイム
FUNKY FLUSHINを軸にした全曲メドレー…てかDJミックスぽい構成です。かっこいいけど、アレンジききすぎて1曲1曲のいい部分が来ないというもどかしさも。普通に見てるはずなのに2倍速くらいに感じるキレの良いダンス…。
 
■ストーリー (最後まで)
少年隊3人舞台の千穐楽、打上げ会場でニシキ(錦織一清)は少年隊をとしての活動をいったん休止し、ニューヨークへ留学に行くことを発表する。憤るヒガシ(東山紀之)とウエクサ(植草克秀)だが、錦織の決意は固く、マネージャーのミエさん(中尾ミエ)も巻き込みニューヨークへ去ってしまう。錦織の頭の中には「いつ心臓が止まっても不思議はありません…」という医者の言葉が響いていた。

日本に残ったヒガシは蜷川幸雄演出の主演舞台『ハムレット』の稽古をしていた。そこへウエクサがホレイショー役として出演することとなり、驚くヒガシ。2人は本番中、亡霊役の中にニシキの幻覚を見る。「裏切りものに死を! その胸に剣を!」幻覚の中で植草を刺し殺す錦織

ニューヨークで舞台に立つニシキも、共演者にヒガシの幻覚を見ていた。舞台裏に戻るとそこにはニシキを訪ねてきた本物のヒガシの姿が。実はウエクサが不治の病に侵されていること、ニシキがウエクサを休ませるために少年隊の活動休止を申し入れたこと、もうヒガシはわかっていたのだ。一緒に東京に戻って、もういちど3人で舞台をやろうと誘うヒガシだが、ニシキはうなずかない。自分を憎むことが、ウエクサの生きる糧となることを望んでいた。結局2人の道は別れたが、互いにウエクサのことを思いやる気持ちは変わらないことを確認しあった。

その間にもウエクサの病は進行し、ついに還らぬ人となってしまう。遺体にすがるヒガシの頭に鳴り響く起床のベル。実は一連のできごとはすべてヒガシの夢だったのだ。ウエクサは生きており、ニシキもニューヨークではなく入浴に行っていただけだった。3人は今日もまた元気に青山劇場へむかい、舞台の幕が開いた。
 
■セットリスト
・1幕
オープニング・メドレー:Baby Baby Baby~HEVEN~See You Again…!
See You Again…!
星も見えない夜(中尾、錦織)
千年メドレー:千年の夢~Ever Dream~All World Is A Stage
 
・2幕
Let’s Go To Tokyo:The Ngight in New York〜Hello Broadway〜FIGHT!〜Let’s Go To Tokyo〜The Night in New York(錦織)
Believe(植草)
Destiny(インスト)
Super Star
Let’s Go To Tokyo(錦織)
 
・3幕
The Lady Is A Tramp(中尾、錦織)
失われたすべての昨日(東山)
Morning Train
カーテンコール:Let’s Go To Tokyo〜Morning Train
 
・ショータイム
FUNKY FLUSHIN’
ダイアモンド・アイズ
ABC
What’s your name?
君だけに
まいったネ今夜
FUNKY FLUSHIN’
 
■キャスト・スタッフロール(抜粋)
ニシキ:錦織一清
ヒガシ:東山紀之
ウエクサ:植草克秀
 
アンサンブル:
古川栄司(忍者)
高木延秀(少年忍者)
正木慎也(少年忍者)
遠藤直人(忍者)
志賀泰伸(忍者)
柳沢超(忍者) 他 女性5名、男性6名、名倉スタジオ
 
 
企画:安倍寧
作・構成・演出:ジャニー喜多川
音楽:チャールズ・ストラウス
  ボブ佐久間 石田勝典
脚本:森泉博行
振付:名倉加代子 トニー・ティー ブライアント・ボールドウィン ボビー吉野

 

*1:歌は変わってるけど

*2:ビークルメドレーと同じ!

*3:2幕のはじまりは、どこから舞台上になってるのか微妙なんですけど